TK2-A08|地理総合・地理探究 対策問題
河岸段丘についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
河川の下方への侵食が復活することを繰り返してできた階段状の地形で、平坦な段丘面と急な段丘崖からなる
この問題のポイント
河岸段丘の形成過程と構造を問う。「侵食の復活の繰り返し→階段状」「段丘面=平坦・乏水、段丘崖=急崖」という組合せがわかれば解ける。
解説
河岸段丘は、川沿いに平坦な面(段丘面)と急な崖(段丘崖)が階段状に連なる地形である。
形成の仕組みは、侵食と堆積の繰り返しにある。川がつくった氾濫原や谷底平野に対し、土地の隆起や海面の低下が起こると、川の勾配が増して下方への侵食(下刻)が復活し、川はそれまでの平野面を掘り込んで一段低い流路をつくる。取り残された古い平野面が段丘面となり、これが繰り返されることで何段もの階段状の地形ができあがる。高い段丘面ほど古い時代の川原だったことになる。群馬県の利根川沿いなどが代表例である。
土地利用には特徴がある。段丘面は平坦だが、川面より高く水が得にくいため、伝統的には畑や果樹園・桑畑に利用され、用水路の整備後に水田や住宅地が広がった。一方、洪水の危険が小さい安定した土地であるため、集落や交通路も段丘面に立地する。
同様に海岸沿いで隆起により形成される階段状の地形は海岸段丘と呼ばれる。
ひっかけポイント
段丘は「侵食の復活」が鍵で、堆積だけでできるという説明は誤り。段丘面は低湿地ではなく乏水性の平坦地であり、水田中心とする土地利用の説明も典型的なすり替えである。
選択肢の確認
①「河岸段丘は河口付近の海面下にのみ形成される地形である」
❌ 誤り。
誤答理由: 河岸段丘は川沿いの陸上に形成される地形であり、海面下にのみできるという説明は誤りである。
②「河川の下方への侵食が復活することを繰り返してできた階段状の地形で、平坦な段丘面と急な段丘崖からなる」
✅ 正しい。
正解。河岸段丘は隆起などで川の下方侵食が復活することを繰り返してできた階段状の地形で、平坦な段丘面と急な段丘崖からなる。
③「河川の堆積作用だけによって形成される地形で、侵食作用は関与していない」
❌ 誤り。
誤答理由: 段丘の形成には隆起や海面低下による侵食の復活が不可欠であり、堆積作用だけでできるという説明は成因を誤っている。
④「段丘面は水が得やすい低湿地であるため、主に水田として利用される」
❌ 誤り。
誤答理由: 段丘面は川面より高く水が得にくい乏水地であり、伝統的には畑や果樹園に利用された。低湿地・水田という説明は誤りである。
覚えるポイント
- 河岸段丘=隆起などによる下刻の復活が繰り返されて形成
- 段丘面(平坦・乏水・畑や集落)と段丘崖の組合せ
- 高い段丘面ほど古い。海岸段丘は隆起海岸の地形
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。