TK9-067地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

河岸段丘の地形図読図についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

平坦な段丘面は畑や集落に利用され、段丘崖は等高線が密集し林地として残ることが多い

この問題のポイント

河岸段丘の階段状の構造を等高線のパターンから読み取れるかを問う。段丘面と段丘崖の等高線の現れ方の違いが軸。

解説

河岸段丘は、川沿いの平野が土地の隆起や侵食の復活によって削り込まれ、階段状の地形になったものである。平らな段丘面と、段差にあたる急斜面の段丘崖が交互に現れる。
地形図上では、段丘面では等高線がまばら(平坦)で、段丘崖では等高線が密集(急)するため、「まばらな帯と密な線が川に沿って交互に並ぶ」独特のパターンとして読み取れる。
土地利用の定石は次のとおりである。

  • 段丘面:平坦で水はけがよく、畑・果樹園・集落に利用される。川からの高さがあるため水田は少なめで、用水路が整備されれば水田もみられる
  • 段丘崖:急斜面のため利用が難しく、**林地(針葉樹林・広葉樹林の記号)**として残る
    群馬県の利根川沿い(沼田付近)が教科書的な事例である。段丘面は洪水を受けにくい一方、崖下との高低差による崩壊リスクという防災の視点も加わる。

ひっかけポイント
段丘「面」が平坦、段丘「崖」が急斜面という対応の入れ替えを狙う。等高線の疎密パターンとセットで覚えれば誤らない。

選択肢の確認

①「河岸段丘は海岸にのみ形成される地形で、内陸の河川沿いにはみられない」
誤り。
誤答理由: 河岸段丘は川沿いの隆起や侵食の復活で内陸の河川沿いに形成される地形である。海岸にできるのは海岸段丘という別の地形である。

②「段丘面と段丘崖の区別は地形図からは全く読み取れない」
誤り。
誤答理由: 段丘面は等高線がまばら、段丘崖は密という明瞭なパターンとして地形図から読み取ることができる。

③「平坦な段丘面は畑や集落に利用され、段丘崖は等高線が密集し林地として残ることが多い」
正しい。
正解。河岸段丘では平坦な段丘面が畑・集落に利用され、等高線が密集する急斜面の段丘崖は林地として残る、という対応が読図の定石である。

④「段丘面は等高線が密集した急斜面で、段丘崖は平坦地である」
誤り。
誤答理由: 段丘面と段丘崖の性質が逆。平坦なのが面、等高線が密集する急斜面が崖である。

覚えるポイント

  • 河岸段丘は段丘面と段丘崖が交互の階段状地形
  • 段丘面は畑・集落、段丘崖は林地が定石
  • 等高線は面でまばら、崖で密集する

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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