TK9-066地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

河川沿いの氾濫原の地形図読図における定石として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

微高地である自然堤防上には集落や畑が、その背後の後背湿地には水田が分布することが多い

この問題のポイント

氾濫原の微地形(自然堤防・後背湿地・旧河道)と土地利用・災害リスクの対応を問う。扇状地と並ぶ読図の二大定石である。

解説

氾濫原は、川の氾濫が繰り返されてできた低平な平野である。よく見るとわずかな高低差(微地形)があり、それが土地利用を決めてきた。

  • 自然堤防:洪水のたびに川沿いに砂が積もってできた微高地。水はけがよく浸水しにくいため、集落・道路・畑が帯状に並ぶ
  • 後背湿地:自然堤防の背後の低湿地。粘土質で水がたまりやすく、水田として利用されてきた
  • 旧河道:かつての川の流路の跡。周囲より低く水がたまりやすい
    地形図では、川沿いに家屋や畑の記号が列状に並び、その外側に田の記号が広がっていれば、この構造を読み取れる。
    防災との関連も頻出で、後背湿地や旧河道は洪水時に浸水しやすく、地盤も軟弱で液状化のリスクが高い。後背湿地を宅地化した新興住宅地の危険性を、新旧の地形図比較で考察させる問題が共通テストの定番となっている。

ひっかけポイント
自然堤防と後背湿地の土地利用の入れ替えが定番。「堤防」の語感で人工物と誤解させる出題もあるが、自然堤防は自然の微高地である。

選択肢の確認

①「自然堤防は低湿地であるため水田に、後背湿地は乾燥地であるため集落に利用される」
誤り。
誤答理由: 自然堤防と後背湿地の性質が逆。自然堤防は水はけのよい微高地であり、低湿なのは後背湿地の方である。

②「氾濫原では全ての土地の高さが均一で、土地利用に差はみられない」
誤り。
誤答理由: 氾濫原には自然堤防・後背湿地・旧河道などの微地形による高低差があり、それが土地利用の差を生んでいる。

③「旧河道は最も安全な土地であるため、真っ先に住宅地として開発される」
誤り。
誤答理由: 旧河道は周囲より低く水がたまりやすい軟弱な土地で、浸水・液状化のリスクが高く、安全とは正反対の場所である。

④「微高地である自然堤防上には集落や畑が、その背後の後背湿地には水田が分布することが多い」
正しい。
正解。洪水で砂が積もった微高地の自然堤防には集落・畑が並び、その背後の粘土質の後背湿地は水田に利用される、というのが氾濫原読図の定石である。

覚えるポイント

  • 自然堤防は微高地で集落・畑が列状に並ぶ
  • 後背湿地は水田、宅地化すると浸水・液状化リスク
  • 旧河道は低くて水がたまりやすい要注意地形

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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