TK9-074地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

三角州(デルタ)の地域の地形図読図についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

河口部の低平な土地に水田や市街地が広がり、等高線がほとんど描かれず、水害や高潮への備えが課題となる

この問題のポイント

三角州の地形的特徴が地形図上にどう現れるかを問う。「等高線がほとんどない低地」という読み取りと災害リスクの対応が軸。

解説

**三角州(デルタ)**は、河口で流速が失われた川が細かい砂や泥を堆積させてできた低平な地形である。地形図上の特徴は次のとおりである。

  • 等高線がほとんど描かれない(標高数m以下の低平地)
  • 川が複数の分流に分かれて海へ注ぐ
  • 水田や、平坦さを生かした市街地が広がる
    肥沃で水が得やすいため古くから稲作地帯となり、広島市の太田川デルタのように大都市が立地する例も多い。
    一方で、低くて平らであることは災害に対する弱点でもある。洪水・高潮・津波の被害を受けやすく、軟弱地盤のため地震の揺れの増幅や液状化も起こりやすい。ガンジスデルタ(バングラデシュ)のサイクロン被害は世界的な事例である。読図問題では、三角州上の市街地と堤防・水門などの防災施設を読み取らせ、リスクと対策を考察させる形が多い。
    扇状地(谷口・砂礫・果樹園)との対比で、堆積場所と堆積物の粒の違いを整理しておくことが重要である。

ひっかけポイント
扇状地(砂礫・水はけ良・果樹園)と三角州(泥・低湿・水田)の特徴の入れ替えが定番。堆積する場所と粒の大きさで区別する。

選択肢の確認

①「河口部の低平な土地に水田や市街地が広がり、等高線がほとんど描かれず、水害や高潮への備えが課題となる」
正しい。
正解。三角州は河口の低平地で等高線がほとんど描かれず、水田や市街地に利用される一方、洪水・高潮・液状化への備えが課題となる。

②「河口部に等高線が密集した急斜面が広がり、果樹園として利用される」
誤り。
誤答理由: 河口部に等高線が密集する急斜面が広がるという記述は三角州の低平さと正反対で、果樹園は扇状地の扇央の土地利用である。

③「三角州は標高が高いため、洪水の心配のない安全な土地である」
誤り。
誤答理由: 三角州は標高数m以下の低地であり、標高が高く洪水の心配がないという記述は正反対である。

④「三角州には水が乏しいため、土地利用はオアシス農業に限られる」
誤り。
誤答理由: 三角州は大河川の河口にあり水は豊富である。オアシス農業は乾燥地域の土地利用で、全く別の環境の話である。

覚えるポイント

  • 三角州は河口の低平地で等高線がほぼない
  • 水田・市街地に利用され、水害・高潮・液状化に弱い
  • 扇状地との対比(粒の大きさ・水はけ)で整理

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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