TK2-A09地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

沈水海岸についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

山地の谷に海水が入り込んでできた出入りの複雑なリアス海岸や、氷河が削ったU字谷に海水が入り込んだフィヨルドが代表である

この問題のポイント

沈水海岸の2大地形であるリアス海岸とフィヨルドの成因を問う。「河食谷の沈水=リアス」「氷食谷の沈水=フィヨルド」という谷の違いが判断の軸になる。

解説

沈水海岸は、土地の沈降や海面の上昇によって、陸上の谷に海水が入り込んでできた海岸である。もとの谷をつくった営力の違いで代表的な2地形が区別される。
リアス海岸は、河川が刻んだV字谷が沈水したもので、岬と入り江が複雑に入り組む。スペイン北西岸が語源で、日本では三陸海岸南部、志摩半島、若狭湾が代表である。湾内は波が穏やかで水深があるため、養殖業や港に適する。一方、湾の奥に向かって津波のエネルギーが集中して波高が増幅されるため、津波災害に弱いという二面性をもち、東日本大震災でも大きな被害を受けた。
フィヨルドは、氷河が削ったU字谷が沈水したもので、奥行きが数十〜100キロメートル以上に達する細長く深い入り江となる。ノルウェーの海岸が代表で、チリ南部やニュージーランド南島など、氷河が発達した高緯度地域にみられる。
両者は「谷の彫り主」が川か氷河かの違いであり、分布する緯度帯も異なる。

ひっかけポイント
リアス(V字谷・河食)とフィヨルド(U字谷・氷食)の成因の入れ替えが最頻出。リアス海岸の湾奥は津波が増幅される点も、穏やかというイメージを突く出題がある。

選択肢の確認

①「山地の谷に海水が入り込んでできた出入りの複雑なリアス海岸や、氷河が削ったU字谷に海水が入り込んだフィヨルドが代表である」
正しい。
正解。沈水海岸のうち、河川がつくったV字谷が沈んだものがリアス海岸、氷河がつくったU字谷が沈んだものがフィヨルドである。

②「リアス海岸は、土地の隆起によって海底が陸上に現れてできた単調な海岸である」
誤り。
誤答理由: リアス海岸は沈水海岸であり、複雑に入り組んだ海岸線が特徴である。隆起による単調な海岸という説明は正反対である。

③「フィヨルドは、河川が運んだ土砂が河口に堆積してできた遠浅の海岸である」
誤り。
誤答理由: フィヨルドは氷食のU字谷に海水が入り込んだ深い入り江であり、土砂の堆積による遠浅の海岸ではない。

④「リアス海岸は湾内の波が穏やかなため、津波の際にも波が高くなることはない」
誤り。
誤答理由: リアス海岸では湾の奥に向かって津波のエネルギーが集中し波高が増幅される。三陸海岸の津波被害がその例である。

覚えるポイント

  • リアス海岸=V字谷の沈水(三陸海岸など)、養殖に適すが津波に弱い
  • フィヨルド=U字谷の沈水(ノルウェー)、高緯度に分布
  • 沈水海岸は複雑、隆起海岸は単調な海岸線になる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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