TK2-A10地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

砂浜海岸にみられる地形についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

沿岸流が運んだ砂礫が細長く堆積した砂州や砂嘴がみられ、砂州が湾を閉ざしてできた潟湖(ラグーン)も形成される

この問題のポイント

砂の堆積地形の系列を問う。「沿岸流による堆積」という共通の成因から、砂嘴・砂州・潟湖・陸繋島を一続きに理解できるかが鍵。

解説

海岸沿いには、沿岸流が運ぶ砂礫の堆積によって特徴的な地形群がつくられる。
砂嘴は、砂礫が岬の先などから海へ向かってくちばし状に細長く堆積したもので、北海道の野付崎が代表である。砂嘴がさらに伸びて湾の入り口をふさぐように対岸近くまで達したものが砂州である。
砂州が湾を閉ざすと、内側に外海と切り離された浅い湖、潟湖(ラグーン)が残る。島根県の宍道湖や北海道のサロマ湖が代表で、汽水湖として漁業が営まれることが多い。
また、沖合の島と陸地が砂州でつながることがあり、このつなぐ砂州を
陸繋砂州(トンボロ)
、つながれた島を陸繋島と呼ぶ。北海道の函館山や神奈川県の江の島が有名である。京都府の天橋立は砂州の景勝地として知られる。
これらの地形は結び付いた一つの系列として整理すると覚えやすい。近年は、ダム建設などで川からの土砂供給が減り、海岸侵食によって砂浜が痩せる問題も各地で起きている。

ひっかけポイント
砂嘴・砂州・潟湖・陸繋島の定義の入れ替えが定番。「砂嘴が伸びて砂州、砂州が閉じて潟湖、島とつながれば陸繋島」という連鎖で覚えると混同を防げる。

選択肢の確認

①「沿岸流が運んだ砂礫が細長く堆積した砂州や砂嘴がみられ、砂州が湾を閉ざしてできた潟湖(ラグーン)も形成される」
正しい。
正解。沿岸流の運ぶ砂礫が堆積して砂嘴・砂州がつくられ、砂州が湾を閉ざすと潟湖(ラグーン)が形成される。宍道湖やサロマ湖が代表例である。

②「砂州は氷河の侵食によって形成された深い入り江である」
誤り。
誤答理由: 氷河の侵食による深い入り江はフィヨルドの説明である。砂州は沿岸流による砂礫の堆積地形である。

③「潟湖(ラグーン)は、火山の噴火口に水がたまってできた湖である」
誤り。
誤答理由: 噴火口や陥没地形に水がたまった湖はカルデラ湖などである。潟湖は砂州が湾を閉ざしてできた海跡の湖である。

④「陸繋島とは、河川の中州に形成された島のことをいう」
誤り。
誤答理由: 陸繋島は砂州(トンボロ)によって陸とつながった島であり、函館山や江の島が代表である。河川の中州のことではない。

覚えるポイント

  • 沿岸流の堆積→砂嘴→砂州→潟湖(ラグーン)の系列
  • 陸繋島=砂州で陸とつながった島(函館山・江の島)
  • 宍道湖・サロマ湖は潟湖、天橋立は砂州の代表例

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK2-A09TK2-A11