TK2-A12|地理総合・地理探究 対策問題
カルスト地形についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
石灰岩が雨水や地下水の溶食を受けてできた地形で、すり鉢状のくぼ地であるドリーネや鍾乳洞がみられ、日本では秋吉台が代表例である
この問題のポイント
カルスト地形の成因(石灰岩の溶食)と代表的な地形・地名を問う。「石灰岩+溶食」という組合せと、ドリーネ・鍾乳洞・秋吉台の対応で解ける。
解説
カルスト地形は、石灰岩が二酸化炭素を含む雨水や地下水に溶かされて(溶食)できる地形の総称である。名称はスロベニアのカルスト地方に由来する。
地表には、溶食でできたすり鉢状のくぼ地ドリーネが点在し、ドリーネが連結・拡大したウバーレ、さらに大規模な溶食盆地のポリエがみられる。地下では地下水の溶食により鍾乳洞が発達し、石灰分の再沈殿によって鍾乳石や石筍がつくられる。
日本の代表例は山口県の秋吉台で、草原にドリーネと石灰岩柱が並び、地下には秋芳洞が広がる。福岡県の平尾台も知られる。世界では、タワー状の岩峰が林立する中国の**コイリン(桂林)**の景観(タワーカルスト)が有名で、観光資源となっている。
石灰岩はサンゴ礁起源の岩石であり、セメント工業の原料として日本が自給できる数少ない鉱産資源である点も、産業分野との関連で押さえておきたい。
ひっかけポイント
成因は「溶食」であり、氷河の侵食や溶岩の風化とする説明は誤り。ドリーネは「くぼ地」であって岩峰ではない。秋吉台=カルスト、桂林=タワーカルストという地名対応も頻出。
選択肢の確認
①「ドリーネとは、石灰岩台地の上にそびえる急峻な岩峰のことをいう」
❌ 誤り。
誤答理由: ドリーネは溶食でできたすり鉢状のくぼ地である。石灰岩の岩峰がそびえる景観はタワーカルスト(桂林など)と呼ばれる。
②「カルスト地形は玄武岩の溶岩台地が風化してできた地形で、日本には分布しない」
❌ 誤り。
誤答理由: カルスト地形は石灰岩地域の地形であり、秋吉台や平尾台など日本にも分布する。玄武岩の溶岩台地という説明も誤りである。
③「石灰岩が雨水や地下水の溶食を受けてできた地形で、すり鉢状のくぼ地であるドリーネや鍾乳洞がみられ、日本では秋吉台が代表例である」
✅ 正しい。
正解。カルスト地形は石灰岩の溶食による地形で、ドリーネや鍾乳洞がみられる。山口県の秋吉台と秋芳洞が日本の代表例である。
④「カルスト地形は、氷河の侵食によって花こう岩が削られてできた地形である」
❌ 誤り。
誤答理由: カルスト地形の成因は石灰岩が雨水・地下水に溶かされる溶食であり、氷河による花こう岩の侵食ではない。
覚えるポイント
- カルスト地形=石灰岩の溶食地形
- ドリーネ(くぼ地)・鍾乳洞が代表、秋吉台・桂林が有名
- 石灰岩はセメント原料として国内自給できる資源
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。