TK2-A13地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

氷河地形についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

氷河の侵食によって山頂直下には半椀状のカールが、谷には断面がU字形のU字谷が形成され、末端には土砂が堆積したモレーンが残される

この問題のポイント

氷河の侵食地形と堆積地形の区別を問う。「カール・U字谷・ホルン=侵食」「モレーン=堆積」という営力別の整理ができていれば解ける。

解説

氷河は、万年雪が圧縮されてできた氷の塊がゆっくり流動するもので、強大な侵食力運搬・堆積作用をもつ。約2万年前の最終氷期には、ヨーロッパ北部や北アメリカ北部が大陸氷河(氷床)に覆われ、山岳地帯には山岳氷河が発達した。
侵食地形としては、山頂直下の雪がたまる場所が削られた半椀状のくぼ地カール(圏谷)、氷河が流れ下った谷が削り広げられた断面U字形のU字谷、複数のカールに削り残された尖峰ホルン(マッターホルンが典型)がある。日本アルプスや日高山脈にもカールが残る。
堆積地形としては、氷河が運んだ土砂(岩くず)が末端や側方に積み上がったモレーン(堆石)があり、堤防状の丘となる。
U字谷が沈水すれば
フィヨルド
となり、氷食を受けた低地には氷河湖が点在する。五大湖や北ヨーロッパの湖沼群は氷河の産物である。現在の氷河は高緯度と高山に限られ、地球温暖化による縮小が世界的な問題となっている。

ひっかけポイント
U字谷(氷食)とV字谷(河食)の断面形の対比が最頻出。カールは「くぼ地」でモレーンは「堆積の丘」であり、侵食地形と堆積地形の入れ替えに注意する。

選択肢の確認

①「氷河地形は現在の熱帯の低地に最も広く分布している」
誤り。
誤答理由: 氷河地形は過去に氷河が発達した高緯度・高山に分布する。現在の熱帯の低地には氷河は存在しない。

②「氷河の侵食によって山頂直下には半椀状のカールが、谷には断面がU字形のU字谷が形成され、末端には土砂が堆積したモレーンが残される」
正しい。
正解。氷河の侵食はカール(圏谷)とU字谷を、堆積は末端のモレーン(堆石)をつくる。マッターホルンのホルンも氷食地形である。

③「U字谷は河川の侵食によって形成された、断面がV字形の深い谷である」
誤り。
誤答理由: U字谷は氷河の侵食による断面U字形の谷である。河川の侵食がつくるのは断面V字形のV字谷であり、営力を取り違えている。

④「カールとは氷河が運んだ土砂が堆積してできた小高い丘のことをいう」
誤り。
誤答理由: カールは山頂直下が削られた半椀状のくぼ地(侵食地形)である。土砂が堆積した丘はモレーンの説明である。

覚えるポイント

  • 侵食地形=カール・U字谷・ホルン
  • 堆積地形=モレーン。U字谷の沈水がフィヨルド
  • V字谷は河川、U字谷は氷河がつくる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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