TK2-A14|地理総合・地理探究 対策問題
乾燥地域にみられる地形についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
降雨時にだけ水が流れる涸れ川のワジがみられ、ナイル川のように湿潤地域に水源をもち砂漠を貫流する河川は外来河川と呼ばれる
この問題のポイント
乾燥地形の基本用語であるワジと外来河川の区別を問う。「ワジ=普段は涸れている」「外来河川=よそから水を持ってくる」という定義の対応で解ける。
解説
乾燥地域では、水の働きが独特の形で地形に現れる。
ワジ(涸れ川)は、まれな降雨のときにだけ水が流れる谷であり、普段は水のない河床が続く。平坦で通行しやすいため、古くから隊商路など交通路として利用されてきた。ただし豪雨時には鉄砲水が発生する危険がある。
外来河川は、湿潤地域に水源をもち、乾燥地域を貫いて流れる川である。エジプトのナイル川(水源はエチオピア高原・ビクトリア湖周辺)、イラクのティグリス川・ユーフラテス川、パキスタンのインダス川が代表で、沿岸には灌漑農業と古代文明が発達した。乾燥地域の生活と農業は、外来河川、湧水のあるオアシス、地下水路(イランのカナートなど)の水に支えられている。
なお砂漠の景観は、砂丘の広がる砂砂漠のイメージが強いが、実際には岩石砂漠・礫砂漠が大部分を占める点も覚えておきたい。
ひっかけポイント
ワジと外来河川の定義の入れ替えが最頻出。「ワジは涸れ川、外来河川は流れ続ける川」と対で覚える。砂漠=砂ばかりというイメージも統計的には誤りで、岩石砂漠が主体である。
選択肢の確認
①「降雨時にだけ水が流れる涸れ川のワジがみられ、ナイル川のように湿潤地域に水源をもち砂漠を貫流する河川は外来河川と呼ばれる」
✅ 正しい。
正解。ワジは降雨時にだけ水が流れる涸れ川で交通路にも使われ、ナイル川のように湿潤地域に水源をもち砂漠を貫流する川は外来河川と呼ばれる。
②「ワジとは、乾燥地域を一年中豊富な水量で流れる大河のことをいう」
❌ 誤り。
誤答理由: ワジは普段は水のない涸れ川であり、一年中豊富に流れる大河という説明は正反対である。
③「外来河川とは、降雨のときにだけ水が流れ、普段は交通路にも使われる涸れ川のことをいう」
❌ 誤り。
誤答理由: 降雨時のみ流れる涸れ川はワジの説明である。外来河川は乾燥地域でも水が流れ続ける川である。
④「砂漠の大部分は砂に覆われた砂砂漠であり、岩石砂漠はほとんど存在しない」
❌ 誤り。
誤答理由: 砂漠の大部分は岩石砂漠・礫砂漠であり、砂丘の広がる砂砂漠はむしろ少数派である。
覚えるポイント
- ワジ=降雨時のみ流れる涸れ川、交通路に利用
- 外来河川=湿潤地域に水源(ナイル・ティグリス・ユーフラテス)
- 砂漠の大部分は岩石砂漠・礫砂漠
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。