SG5-009地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(1) 生活文化の多様性と国際理解

乾燥地域の伝統的な衣服の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

強い日差しと砂ぼこりから身を守るため、肌の露出を抑えたゆったりとした長い衣服を着る

この問題のポイント

乾燥地域の衣服の合理性を問う。「暑い=薄着・肌の露出」という思い込みを排し、日差し・乾燥・砂への適応として理解できるかが鍵。

解説

衣服は気候への適応を最もよく示す生活文化の一つである。
乾燥地域では、雲が少なく日差しが極めて強いうえ、乾燥した風が砂ぼこりを運ぶ。このため、暑い地域であるにもかかわらず、肌の露出を抑えた、白っぽくゆったりとした長い衣服が伝統となっている。西アジアやアラビア半島の男性がまとう長い衣や、頭部を覆う布はその典型である。
ゆったりとした衣服は身体と布の間に空気の層をつくって熱を伝えにくくし、風を通して汗の蒸発を助ける。白っぽい色は日射を反射する。頭や顔を覆う布は、日射だけでなく砂ぼこりや乾燥から目や喉を守る役割も持つ。
また、乾燥帯の夜は放射冷却で冷え込むため、昼夜の気温差に対応できる点でも長い衣服は合理的である。宗教上の規範(肌を隠す慣習)と結び付いている地域も多い。

ひっかけポイント
「暑い地域=肌を露出する薄着」と考えさせるのが定番のひっかけ。乾燥帯では日差しと砂から身を守るためむしろ肌を覆う。毛皮の重ね着は寒冷地域の衣服である。

選択肢の確認

①「高温のため、できるだけ肌を露出した薄着が伝統である」
誤り。
誤答理由: 暑くても乾燥帯では日差しと砂から肌を守る必要があるため、露出の多い薄着はむしろ不合理である。思い込みを突く定番のひっかけ。

②「保温のためアザラシなどの毛皮を重ね着するのが一般的である」
誤り。
誤答理由: アザラシなどの毛皮の重ね着はイヌイットなど寒冷地域の衣服である。乾燥帯の暑さとは正反対の環境への適応である。

③「雨が多いため、防水性を最優先した衣服が発達した」
誤り。
誤答理由: 乾燥帯は降水が少なく、防水性を最優先する必要はない。防水は多雨地域や海洋の民の衣服の発想である。

④「強い日差しと砂ぼこりから身を守るため、肌の露出を抑えたゆったりとした長い衣服を着る」
正しい。
正解。乾燥帯では強烈な日差しと砂ぼこりから身を守るため、肌の露出を抑えたゆったりした長い衣服が合理的で、空気の層による断熱と汗の蒸発促進の効果もある。

覚えるポイント

  • 乾燥帯はゆったりした長い衣服で日差し・砂・乾燥を防ぐ
  • 白っぽい色は日射を反射、空気の層が断熱に働く
  • 夜の冷え込み(大きな日較差)への対応にもなる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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