SG5-008地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(1) 生活文化の多様性と国際理解

モンゴルの遊牧民の伝統的な住居ゲルの説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

木の骨組みに羊毛のフェルトをかぶせた組み立て式の住居で、家畜とともに移動する遊牧生活に適している

この問題のポイント

乾燥地域の遊牧という生業と、移動式住居ゲルの構造の対応関係を問う。「組み立て・解体が容易」という点が遊牧生活との結び付きを示す。

解説

モンゴルの草原では、降水量が少なく農耕が難しいため、羊・やぎ・馬などの家畜を飼い、牧草を求めて移動する遊牧が伝統的な生業となってきた。
その暮らしに適応した住居がゲルである。折りたたみ式の木の骨組みに、羊毛を圧縮したフェルトをかぶせた円形の住居で、数時間で組み立て・解体ができ、解体すれば家畜や車で運ぶことができる。フェルトは断熱性が高く、冬の厳しい寒さと夏の日差しの両方を和らげる。
同様の移動式住居は中央アジアではユルトと呼ばれる。また、乾燥地域の遊牧民には、西アジアのベドウィンのように布製のテントを用いる人々もいる。
近年のモンゴルでは、遊牧をやめて首都ウランバートル周辺に定住する人が増え、都市郊外にゲルの密集地区が広がるなど、生活様式の変化もみられる。

ひっかけポイント
日干しれんがの住居は乾燥地域でも定住農耕民のもの。氷雪のドーム状住居はイヌイットのイグルーで、ゲルと混同させる型が定番である。

選択肢の確認

①「木の骨組みに羊毛のフェルトをかぶせた組み立て式の住居で、家畜とともに移動する遊牧生活に適している」
正しい。
正解。ゲルは折りたたみ式の木の骨組みに羊毛のフェルトをかぶせた移動式住居で、短時間で組み立て・解体でき、牧草を求めて移動する遊牧生活に適している。

②「日干しれんがを積み上げた定住用の住居で、一度建てると移動できない」
誤り。
誤答理由: 日干しれんがの住居は乾燥地域の定住民のものである。ゲルは移動を前提とした組み立て式で、一度建てると動かせない住居ではない。

③「湿気を避けるため床を高く上げた高床式の木造住居である」
誤り。
誤答理由: 高床式の木造住居は高温多湿の熱帯などでみられる形態である。モンゴルの草原は乾燥・寒冷で、ゲルは地面に直接設営される。

④「氷や雪を積み上げてつくるドーム状の住居である」
誤り。
誤答理由: 氷や雪を積み上げたドーム状の住居はイヌイットのイグルーである。ゲルの材料は木の骨組みとフェルトで全く異なる。

覚えるポイント

  • ゲルは木の骨組み+フェルトの組み立て式住居
  • 遊牧の移動生活に適応、断熱性も高い
  • 中央アジアではユルト、氷雪のイグルーはイヌイット

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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