SG-B3-01|地理総合・地理探究 対策問題
世界の伝統的な住居についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
乾燥地域では日干しれんがや石の住居が、熱帯地域では風通しをよくした高床式の住居がみられるなど、住居には自然環境が反映される
この問題のポイント
伝統的住居と自然環境の対応を問う。「その土地で得やすい材料」と「気候への適応」という2つの視点で各地域の住居を説明できるかが鍵。
解説
伝統的な住居は、その土地で入手しやすい材料を使い、気候に適応した工夫を凝らして造られてきた。
乾燥地域では樹木が乏しいため、土をこねて固めた日干しれんがや石が主な材料となる。厚い壁と小さな窓は、強い日ざしと昼夜の激しい気温差を防ぐ工夫である。
熱帯地域では高温多湿への対応が課題となる。床を地面から離した高床式の住居は、風通しをよくして熱と湿気を逃がし、湿気による腐食や虫・洪水への備えともなっている。屋根には雨を流しやすい急な勾配がみられる。
遊牧地域のモンゴルでは、移動生活に合わせて組み立てと解体が容易なテント式の住居(ゲル)が使われる。木の骨組みを羊毛のフェルトで覆った構造である。
なおシベリアなどの寒冷地にも高床式の建物があるが、これは暖房の熱で永久凍土が融けて建物が傾くのを防ぐためであり、熱帯の高床とは目的が異なる。
ひっかけポイント
同じ高床式でも、熱帯は湿気・熱への対応、シベリアは永久凍土の融解防止と目的が異なる点が頻出。ゲルは移動式テントであり、石造の定住住居とする説明は誤り。
選択肢の確認
①「モンゴルの遊牧民が用いるゲルは、石を積み上げて造られた移動できない住居である」
❌ 誤り。
誤答理由: ゲルは木の骨組みをフェルトで覆った組み立て式のテント住居であり、遊牧の移動生活に適応したものである。石造で動かせないという説明は正反対。
②「シベリアなどの寒冷地の高床式住居は、高温多湿による建物の腐食を防ぐことを目的としている」
❌ 誤り。
誤答理由: シベリアの高床式は暖房の熱で永久凍土が融けて建物が傾くのを防ぐためであり、高温多湿対策の熱帯の高床とは目的が異なる。
③「乾燥地域では日干しれんがや石の住居が、熱帯地域では風通しをよくした高床式の住居がみられるなど、住居には自然環境が反映される」
✅ 正しい。
正解。乾燥帯では木材が乏しいため日干しれんがや石が、熱帯では熱と湿気を逃がす高床式が用いられるなど、住居は材料も構造も自然環境を反映する。
④「住居の材料は世界のどの地域でも木材が中心であり、地域差はほとんどみられない」
❌ 誤り。
誤答理由: 住居の材料はその土地で得やすいものが使われ、乾燥地域の日干しれんが、極地の氷や雪など地域差が大きい。木材一律という説明は誤り。
覚えるポイント
- 乾燥帯=日干しれんが・石、厚い壁と小さな窓
- 熱帯=高床式で風通しを確保、シベリアの高床は永久凍土対策
- モンゴルのゲルは移動生活に適したテント式住居
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。