SG5-005|地理総合・地理探究 対策問題
乾燥地域の伝統的な住居の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
木材が乏しいため日干しれんがや土を材料とし、強い日差しと昼夜の気温差を防ぐ厚い壁と小さな窓を持つ
この問題のポイント
住居の建築材料と形態が自然環境に対応していることを問う。乾燥地域=木材が乏しい=土・日干しれんが、厚い壁と小さな窓、という論理のつながりが判断の軸。
解説
伝統的な住居は、その土地で手に入る材料と気候への適応を反映している。
乾燥地域では樹木が少なく木材が得にくいため、土をこねて固めた日干しれんがや石が主な建築材料となる。西アジアや北アフリカの集落では、日干しれんが造りの家が密集する景観がみられる。
形態の特徴は厚い壁と小さな窓である。乾燥地域は雲が少なく日差しが強いうえ、昼夜の気温差(気温の日較差)が大きい。厚い土の壁は熱を伝えにくく、小さな窓は熱風や砂ぼこりの侵入を防ぐため、屋内の温度変化を和らげることができる。
これに対し、森林の豊かな冷帯では丸太組み(ログハウス)の住居、高温多湿の熱帯では高床式の住居が発達しており、住居の材料と形は自然環境を読み解く手がかりになる。
ひっかけポイント
丸太組みは冷帯の針葉樹林地域、高床式は熱帯の多湿地域の住居で、気候帯と住居形態の対応を入れ替えるのが定番の型。乾燥地域の窓は「大きい」ではなく「小さい」。
選択肢の確認
①「豊富な森林資源を生かした丸太組みの住居が一般的である」
❌ 誤り。
誤答理由: 丸太組みの住居は森林資源の豊富な冷帯の針葉樹林地域のものである。乾燥地域は樹木が乏しく、木材を建築の主材料にできない。
②「湿気を避けるため床を地面から高く上げた高床式の住居が中心である」
❌ 誤り。
誤答理由: 高床式住居は高温多湿の熱帯で湿気や洪水を避けるための形態である。乾燥地域では湿気対策の必要性が低い。
③「風通しを最優先して壁一面に大きな窓を設けるのが伝統である」
❌ 誤り。
誤答理由: 乾燥地域の窓は熱風や砂ぼこりの侵入を防ぐため小さくつくられる。壁一面の大きな窓は正反対の説明である。
④「木材が乏しいため日干しれんがや土を材料とし、強い日差しと昼夜の気温差を防ぐ厚い壁と小さな窓を持つ」
✅ 正しい。
正解。乾燥地域は樹木が少なく木材が乏しいため日干しれんがや土・石で家を建て、厚い壁と小さな窓で強い日差し・大きな昼夜の気温差・砂ぼこりを防いでいる。
覚えるポイント
- 乾燥地域は木材が乏しく日干しれんが・土・石で建てる
- 厚い壁と小さな窓で日差し・気温差・砂ぼこりを防ぐ
- 丸太組みは冷帯、高床式は熱帯と対応させて覚える
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。