SG5-006|地理総合・地理探究 対策問題
東南アジアなど高温多湿の熱帯地域で高床式の住居が発達した理由として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
地面からの湿気や熱気を避けて風通しをよくし、洪水や害虫の被害も防ぐため
この問題のポイント
高床式住居という形態から、熱帯の気候環境への適応を推論できるかを問う。高温多湿・スコール・洪水という熱帯の条件と結び付けて考える。
解説
高温多湿の熱帯地域では、床を地面から柱で高く持ち上げた高床式住居が広くみられる。東南アジアの農村やオセアニアの島々が代表例である。
高床にする利点は複数ある。第一に、地面からの湿気や熱気を避け、床下にも風を通すことで室内を涼しく保てる。第二に、スコールや雨季の増水による洪水の被害を避けられる。河川沿いやデルタ地帯では特に重要である。第三に、蛇や虫などの害虫・害獣の侵入を防ぐ効果もある。
屋根には勾配の急なものが多く、激しい雨を速やかに流す工夫である。壁は風通しを重視した開放的なつくりで、材料には木や竹、屋根にはやしの葉などその土地で得られるものが使われる。
なお、シベリアの高床式建物は目的が異なり、暖房の熱による永久凍土の融解を防ぐためのものである。
ひっかけポイント
同じ高床式でも、熱帯は湿気・洪水対策、シベリアの冷帯は永久凍土の融解防止と目的が全く異なる。「高床=寒さ対策」と一括りにする選択肢に注意。
選択肢の確認
①「冬の深い積雪に出入口が埋もれないようにするため」
❌ 誤り。
誤答理由: 熱帯地域には積雪はほとんどない。積雪対策は多雪地域の住居の説明であり、高温多湿の熱帯の高床式とは無関係である。
②「強い日差しを避けるため窓を全くつくらない構造にする必要があるため」
❌ 誤り。
誤答理由: 熱帯の住居はむしろ風通しを重視した開放的なつくりで、窓や開口部を設ける。窓を全くつくらないという説明は実態と正反対である。
③「地面からの湿気や熱気を避けて風通しをよくし、洪水や害虫の被害も防ぐため」
✅ 正しい。
正解。熱帯の高床式住居は、地面からの湿気・熱気を避けて風通しを確保し、増水時の洪水や害虫・害獣の侵入も防ぐ、高温多湿への合理的な適応である。
④「暖房の熱で永久凍土が融けて建物が傾くのを防ぐため」
❌ 誤り。
誤答理由: 永久凍土の融解防止はシベリアなど冷帯・寒帯の高床式建物の目的である。熱帯には永久凍土は存在しない。
覚えるポイント
- 熱帯の高床式は湿気・熱気・洪水・害虫への対策
- 急勾配の屋根は激しい雨への適応
- シベリアの高床は永久凍土の融解防止で目的が別
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。