SG5-027地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(1) 生活文化の多様性と国際理解

東南アジア諸国の宗教に関する説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

フィリピンではスペインの植民地支配の影響で、カトリックの信者が国民の多数を占めている

この問題のポイント

東南アジア各国の宗教構成を問う。国ごとの多数派宗教と、その分布を生んだ歴史的背景の対応が判断の軸になる。

解説

東南アジアは、交易路の結節点として多くの宗教が流入した「宗教のモザイク」地域である。
フィリピンは16世紀以来スペインの植民地とされたため、アジアでは例外的にカトリックが国民の8割以上を占める。
タイ・ミャンマー・カンボジア・ラオスの大陸部では上座仏教が多数派で、寺院や僧侶が社会の中心にある。ベトナムは中国の影響で大乗仏教の系統である。
インドネシア・マレーシア・ブルネイでは、ムスリム商人の交易を通じて伝わったイスラームが多数派で、インドネシアは世界最大のムスリム人口を抱える。
また、**バリ島(インドネシア)**にヒンドゥー教が残ることや、シンガポールが仏教・イスラーム・ヒンドゥー教・キリスト教の混在する多宗教国家であることも頻出である。

ひっかけポイント
国と宗教の組合せの入れ替えが定番の型。タイ=上座仏教、インドネシア・マレーシア=イスラーム、フィリピン=カトリック、ベトナム=大乗仏教という対応を正確に覚える。

選択肢の確認

①「タイでは国民の大多数がイスラームを信仰している」
誤り。
誤答理由: タイの多数派は上座仏教であり、イスラームではない。僧侶や寺院が社会に深く根付いた仏教国である。

②「インドネシアでは上座仏教が国民の多数を占めている」
誤り。
誤答理由: インドネシアの多数派はイスラームで、世界最大のムスリム人口を抱える。上座仏教はタイ・ミャンマーなど大陸部の宗教である。

③「ミャンマーではヒンドゥー教が国民の大多数に信仰されている」
誤り。
誤答理由: ミャンマーの多数派は上座仏教である。ヒンドゥー教が多数を占めるのはインドやネパール、インドネシアのバリ島などである。

④「フィリピンではスペインの植民地支配の影響で、カトリックの信者が国民の多数を占めている」
正しい。
正解。フィリピンは16世紀からのスペイン植民地支配の影響で、アジアでは例外的にカトリックが国民の8割以上を占める。

覚えるポイント

  • フィリピンはカトリック(スペイン支配の影響)
  • 大陸部(タイ・ミャンマーなど)は上座仏教、ベトナムは大乗仏教
  • 島嶼部(インドネシア・マレーシア)はイスラーム、バリ島はヒンドゥー教

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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