TK7-024|地理総合・地理探究 対策問題
東南アジアの宗教分布について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
タイやミャンマーでは仏教、インドネシアやマレーシアではイスラーム、フィリピンではカトリックが主に信仰されている
この問題のポイント
大陸部の仏教・島嶼部のイスラーム・フィリピンのカトリックという東南アジアの宗教分布の基本構図を問う。
解説
東南アジアの宗教分布は、伝来の歴史を反映して地域ごとに明瞭に分かれる。
大陸部のタイ・ミャンマー・カンボジア・ラオスでは、スリランカ経由で伝わった上座仏教が広く信仰され、男性が一時的に出家する慣習や托鉢の光景がみられる。ベトナムは中国の影響で大乗仏教系である。
島嶼部のインドネシア・マレーシア・ブルネイでは、ムスリム商人の交易を通じて広まったイスラームが主流である。インドネシアは世界最多のイスラーム教徒を抱える国である。
フィリピンは16世紀からのスペイン統治の影響でカトリックが多数派となり、アジアでは例外的なキリスト教国である。また、インドネシアのバリ島にはヒンドゥー教が残り、観光資源にもなっている。シンガポールやマレーシアは多民族社会で、仏教・イスラーム・ヒンドゥー教が併存する。
ひっかけポイント
「大陸部=仏教、島嶼部=イスラーム、フィリピン=カトリック、バリ島=ヒンドゥー」の組合せの入れ替えが定番。伝来経路とセットで覚えると崩れない。
選択肢の確認
①「タイではイスラーム、インドネシアでは仏教が主に信仰されている」
❌ 誤り。
誤答理由: 組合せが逆である。タイは上座仏教の国、インドネシアはイスラーム教徒数が世界最多の国である。
②「フィリピンではヒンドゥー教が国民の多数派を占めている」
❌ 誤り。
誤答理由: フィリピンの多数派はスペイン統治に由来するカトリックである。ヒンドゥー教はインドネシアのバリ島などにみられる。
③「東南アジア全域でキリスト教が多数派の宗教となっている」
❌ 誤り。
誤答理由: キリスト教が多数派なのはフィリピンなど一部であり、東南アジア全域では仏教とイスラームが広く信仰されている。
④「タイやミャンマーでは仏教、インドネシアやマレーシアではイスラーム、フィリピンではカトリックが主に信仰されている」
✅ 正しい。
正解。大陸部のタイ・ミャンマーは上座仏教、島嶼部のインドネシア・マレーシアはイスラーム、フィリピンはカトリックが多数派である。
覚えるポイント
- タイ・ミャンマーなど大陸部は上座仏教
- インドネシア・マレーシアはイスラーム(インドネシアは教徒数世界最多)
- フィリピンはカトリック、バリ島はヒンドゥー教
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。