TK7-025|地理総合・地理探究 対策問題
東南アジアのプランテーション農業の変化について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
マレーシアやインドネシアでは天然ゴムから油やしへの転換が進み、両国はパーム油の世界的な生産国となっている
この問題のポイント
植民地期に始まるプランテーションの作物転換(天然ゴムから油やしへ)と、パーム油生産の上位国を問う。
解説
プランテーションは、植民地時代に欧米資本が現地の労働力を使って輸出用の商品作物を単一栽培した大農園に起源をもつ。東南アジアでは天然ゴム・コーヒー・さとうきびなどが栽培されてきた。
マレーシアでは、合成ゴムの普及でゴム価格が伸び悩むと、天然ゴムから油やしへの転換が進んだ。油やしから採れるパーム油は食用油や洗剤などに広く使われ、現在はインドネシアが世界一、マレーシアが第二の生産国である。天然ゴムの生産は、現在はタイとインドネシアが上位を占める。ベトナムはコーヒー(ロブスタ種)の生産でブラジルに次ぐ世界第二の地位にある。
一方、油やし農園の拡大が熱帯林の破壊や生物多様性の喪失を招いているとして国際的な批判もあり、持続可能な生産の認証制度が課題となっている。
ひっかけポイント
転換の方向は「ゴムから油やしへ」であり、逆にする選択肢が定番。パーム油はインドネシア・マレーシアで世界の大半、コーヒーはベトナムが世界2位という統計も頻出。
選択肢の確認
①「パーム油の世界的な主産地はヨーロッパの地中海沿岸である」
❌ 誤り。
誤答理由: パーム油の主産地は東南アジアの熱帯地域であり、ヨーロッパでは油やしは栽培できない。
②「東南アジアのプランテーションでは、輸出用ではなく自給用の作物だけが栽培されてきた」
❌ 誤り。
誤答理由: プランテーションは輸出向けの商品作物を単一栽培する大農園であり、自給用作物の栽培とは正反対の性格をもつ。
③「マレーシアやインドネシアでは天然ゴムから油やしへの転換が進み、両国はパーム油の世界的な生産国となっている」
✅ 正しい。
正解。マレーシア・インドネシアでは天然ゴムから油やしへの転換が進み、パーム油はインドネシア1位・マレーシア2位の生産である。
④「マレーシアでは油やしから天然ゴムへの転換が進み、パーム油の生産はほぼ消滅した」
❌ 誤り。
誤答理由: 転換の方向が逆である。ゴム価格の低迷を受けて天然ゴムから油やしへの転換が進んだ。
覚えるポイント
- 天然ゴムから油やしへの転換が進んだ
- パーム油はインドネシア1位・マレーシア2位
- 油やし農園拡大による熱帯林破壊が課題
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。