TK7-027地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

東南アジア諸国の工業化について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

輸入代替型から輸出指向型へと工業化政策を転換し、輸出加工区を設けて外国企業を誘致することで工業化を進めた

この問題のポイント

輸入代替型と輸出指向型という二つの工業化戦略の違いと、転換の順序を問う。

解説

発展途上国の工業化には二つの型がある。輸入代替型は、それまで輸入していた工業製品を国内生産に置き換える戦略で、高関税で国内産業を保護する。しかし国内市場が小さいと成長に限界があり、技術も向上しにくい。
そこで東南アジア諸国は1970〜80年代以降、外国の資本と技術を受け入れて製品を輸出する輸出指向型へと戦略を転換した。税を減免する輸出加工区を設けて外国企業を誘致し、安価で豊富な労働力を生かして電気機械や衣類などの輸出を伸ばした。
タイは日本企業などの進出で自動車の生産・輸出拠点となり「アジアのデトロイト」とも呼ばれる。マレーシアは電気機械、ベトナムはスマートフォンの組立や縫製業が成長した。賃金水準の上昇に伴い、労働集約的な工程がより賃金の低い国へ移る動きも進んでいる。

ひっかけポイント
転換の順序は「輸入代替型から輸出指向型へ」であり、逆は誤り。外資は「禁止」ではなく「誘致」した点が輸出指向型の核心である。

選択肢の確認

①「輸入代替型から輸出指向型へと工業化政策を転換し、輸出加工区を設けて外国企業を誘致することで工業化を進めた」
正しい。
正解。東南アジア諸国は輸入代替型から輸出指向型へ転換し、輸出加工区で外資を誘致して工業化を実現した。

②「輸出指向型から輸入代替型へと政策を転換したことで、工業化が達成された」
誤り。
誤答理由: 転換の順序が逆である。国内市場の限界に直面した輸入代替型から、輸出指向型へと移行した。

③「外国企業の進出をすべて禁止する政策によって工業化を進めた」
誤り。
誤答理由: 輸出指向型工業化は外国企業の誘致を柱とするものであり、進出禁止という記述は正反対である。

④「東南アジアでは工業化はまったく進まず、現在も農業だけの経済にとどまっている」
誤り。
誤答理由: タイの自動車やマレーシアの電気機械のように工業化は大きく進んでおり、農業だけの経済という記述は誤りである。

覚えるポイント

  • 輸入代替型は国内生産への置き換え、輸出指向型は輸出向け生産
  • 東南アジアは輸出指向型へ転換し輸出加工区で外資を誘致
  • タイは自動車生産の集積で「アジアのデトロイト」

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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