TK4-053|地理総合・地理探究 対策問題
アジアの工業化の進展についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
韓国・台湾・ホンコン・シンガポールはアジアNIEsと呼ばれ、輸出指向型の工業化でいち早く経済成長を遂げた
この問題のポイント
アジアNIEsの4つの国・地域と、輸出指向型工業化という成長戦略、その後の中国・ASEANへの波及を問う。
解説
アジアNIEs(新興工業経済地域)とは、1960〜70年代から急速な工業化を遂げた韓国・台湾・ホンコン・シンガポールを指す。
成長の戦略は、国内市場向けの輸入代替工業化から、安価で質の高い労働力を生かして外国の資本・技術を導入し、製品を輸出して外貨を稼ぐ輸出指向型工業化への転換であった。輸出加工区の設置はその象徴である。繊維などの軽工業から出発し、鉄鋼・造船・電子機器へと高度化して、韓国・台湾は半導体などの先端産業で世界的地位を築いた。
この成長モデルは、ASEAN諸国(マレーシア・タイなど)、さらに1978年の改革開放後の中国へ波及した。中国は安価な労働力と巨大市場で外資を引き付けて「世界の工場」となり、現在は製造業の生産額で世界一である。労働集約的な工程はベトナムやバングラデシュへ移り、工業化の波はさらに次の国へと続いている。
ひっかけポイント
NIEsの4つの顔ぶれ(韓国・台湾・ホンコン・シンガポール)の暗記が前提。「輸出指向型」を「輸入代替型のまま」とする選択肢や、中国=農業国という時代錯誤に注意。
選択肢の確認
①「韓国・台湾・ホンコン・シンガポールはアジアNIEsと呼ばれ、輸出指向型の工業化でいち早く経済成長を遂げた」
✅ 正しい。
正解。韓国・台湾・ホンコン・シンガポールはアジアNIEsと呼ばれ、外資と技術を導入し輸出で外貨を稼ぐ輸出指向型工業化により急成長を遂げた。
②「アジアNIEsは農産物の輸出だけに依存して成長した地域である」
❌ 誤り。
誤答理由: NIEsの成長の原動力は工業製品の輸出であり、農産物依存という説明は当てはまらない。
③「中国は工業化にまったく着手しておらず、農業国のままである」
❌ 誤り。
誤答理由: 中国は改革開放以降の工業化で世界の工場と呼ばれ、製造業生産額世界一である。農業国のままという記述は時代錯誤である。
④「東南アジアの国々は外国企業の受け入れを一切禁止して工業化を進めた」
❌ 誤り。
誤答理由: NIEsやASEAN諸国は輸出加工区の設置など外国企業の積極的受け入れで工業化しており、受け入れ禁止という記述は正反対である。
覚えるポイント
- アジアNIEsは韓国・台湾・ホンコン・シンガポール
- 外資導入と輸出指向型工業化で急成長
- 成長モデルはASEAN・中国へ波及し中国は世界の工場に
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。