KZ-R7H-10地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 本試験

図中で急速な工業化を示した韓国に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7H-10の問題図版
解答・解説を見る

正解: 4

正解

韓国は1960年代以降、輸出指向型の工業化によって急成長したアジアNIESの一つであり、首都ソウルへの人口集中が著しい

この問題のポイント

アジアNIESの構成と、輸出指向型工業化という発展戦略の内容を問う。輸入代替型との違いが判断の軸。

解説

アジアNIES(新興工業経済地域)は、1960〜80年代に急速な工業化を遂げた韓国・台湾・ホンコン・シンガポールを指す。
韓国は、国内市場が小さいため、外国から資本と技術を導入し、製品を海外市場へ売る輸出指向型工業化を選んだ。繊維などの軽工業から出発し、鉄鋼・造船・自動車・電子機器へと産業を高度化させ、現在は半導体などの先端産業で世界的な地位を占める。
これに対し、輸入品を国産品に置き換えて国内産業を育てる戦略は輸入代替型工業化と呼ばれ、かつてラテンアメリカ諸国などが採用したが、市場の狭さから行き詰まる例が多かった。
急速な発展の裏で、韓国では人口・機能のソウルへの一極集中が進み、首都圏に総人口の約半分が住む。地価高騰や地方の衰退が課題となっており、図の都市人口率の急上昇はこの過程を映している。

ひっかけポイント
輸出指向型と輸入代替型の定義の入れ替えが最頻出。アジアNIESの4か国・地域の顔ぶれも確実に覚えておく。

選択肢の確認

①「韓国は農産物の輸出に依存するモノカルチャー経済の国であり、工業化はほとんど進んでいない」
誤り。
誤答理由: 韓国は工業製品の輸出で発展した工業国であり、農産物依存のモノカルチャー経済という説明は当てはまらない。

②「アジアNIESとは、ブラジルやアルゼンチンなど南アメリカの新興工業国を指す呼び名である」
誤り。
誤答理由: アジアNIESは韓国・台湾・ホンコン・シンガポールを指す。南アメリカの新興国とする記述は構成の取り違えである。

③「輸出指向型工業化とは、外国製品の輸入を促進して国内産業を縮小させる政策である」
誤り。
誤答理由: 輸出指向型工業化は製品を海外市場へ輸出して成長する戦略である。輸入促進・国内産業縮小という説明は内容が別物である。

④「韓国は1960年代以降、輸出指向型の工業化によって急成長したアジアNIESの一つであり、首都ソウルへの人口集中が著しい」
正しい。
正解。韓国は輸出指向型工業化で急成長したアジアNIESの一つで、軽工業から重化学工業・先端産業へ高度化し、ソウルへの一極集中が進んだ。

覚えるポイント

  • アジアNIES=韓国・台湾・ホンコン・シンガポール
  • 韓国は輸出指向型工業化で急成長し産業を高度化
  • ソウルへの一極集中が進み首都圏に人口の約半分

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

KZ-R7H-09KZ-R7H-11