TK7-016地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

韓国の工業化について述べた文として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

1960年代以降、輸出指向型の工業化によって「漢江の奇跡」と呼ばれる高度成長を遂げ、アジアNIESの一つに数えられた

この問題のポイント

韓国の輸出指向型工業化と「漢江の奇跡」、アジアNIESとしての位置づけを問う。

解説

韓国は国内市場が小さく資源にも乏しいため、1960年代から外国の資本・技術を導入し、製品を海外市場へ売る輸出指向型工業化を国家主導で進めた。首都ソウルを流れる川の名をとって「漢江(ハンガン)の奇跡」と呼ばれる高度成長を実現し、台湾・香港・シンガポールとともにアジアNIES(新興工業経済地域)と呼ばれた。
工業化を担ったのは、サムスンや現代(ヒョンデ)などの財閥と呼ばれる巨大企業グループである。当初の繊維などの軽工業から、ポハンの鉄鋼、ウルサンの造船・自動車といった重化学工業へ、さらに半導体などのハイテク産業へと高度化を遂げた。
現在の韓国は半導体・自動車・造船で世界有数の地位を占める先進工業国だが、財閥への経済力集中や少子化の急速な進行(合計特殊出生率が世界最低水準)といった課題も抱える。

ひっかけポイント
韓国の工業化は輸入代替型ではなく「輸出指向型」である。この二つの戦略の区別は東南アジア諸国の出題でも問われる頻出概念。

選択肢の確認

①「韓国の工業化は農業の集団化を軸として進められた」
誤り。
誤答理由: 韓国の工業化は財閥と輸出産業の育成を軸としたもので、農業集団化は社会主義国の政策である。

②「韓国は工業化に失敗し、現在も農業中心の経済にとどまっている」
誤り。
誤答理由: 韓国は半導体・自動車・造船で世界有数の先進工業国となっており、農業中心という記述は誤りである。

③「1960年代以降、輸出指向型の工業化によって「漢江の奇跡」と呼ばれる高度成長を遂げ、アジアNIESの一つに数えられた」
正しい。
正解。韓国は1960年代以降の輸出指向型工業化で「漢江の奇跡」と呼ばれる高度成長を遂げ、アジアNIESの一つとなった。

④「輸入代替型の工業化に終始したため、輸出産業はほとんど育たなかった」
誤り。
誤答理由: 韓国は輸入代替型から早期に輸出指向型へ転換して成功した。輸出産業が育たなかったという記述は事実に反する。

覚えるポイント

  • 韓国は輸出指向型工業化で「漢江の奇跡」を実現
  • 台湾・香港・シンガポールとともにアジアNIES
  • 財閥主導で半導体・自動車・造船が発達

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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