TK7-010地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

現在の中国の工業と地域格差について述べた文として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

粗鋼や自動車の生産で世界一となる一方、発展した沿海部と内陸部との経済格差が問題となり、西部大開発などが進められてきた

この問題のポイント

「世界の工場」となった中国の生産規模と、沿海・内陸の地域格差およびその是正策を問う。

解説

改革開放以降の中国は、安価で豊富な労働力と外国資本を結び付けて工業化を進め、「世界の工場」と呼ばれるようになった。粗鋼・自動車・パソコンなど多くの工業製品の生産量が世界一であり、近年は電気自動車や太陽電池などの分野でも世界市場で大きな地位を占める。
しかし、発展の中心が経済特区や経済技術開発区の置かれた沿海部に偏ったため、沿海部と内陸部の経済格差が深刻になった。内陸の農村から沿海の都市へ大量の出稼ぎ労働者が流出し、農村の疲弊も進んだ。
政府は2000年から西部大開発を掲げ、内陸部の交通・エネルギー基盤の整備や資源開発を進めてきた。それでも一人あたり所得の地域差は依然大きく、格差の是正は中国の大きな課題であり続けている。

ひっかけポイント
発展したのは沿海部で、遅れたのが内陸部という方向を逆にする選択肢に注意。中国の粗鋼生産が世界一という規模感も判断材料になる。

選択肢の確認

①「粗鋼や自動車の生産で世界一となる一方、発展した沿海部と内陸部との経済格差が問題となり、西部大開発などが進められてきた」
正しい。
正解。中国は粗鋼・自動車の生産世界一の「世界の工場」となる一方、沿海と内陸の格差が拡大し、西部大開発が進められた。

②「工業は内陸部で先に発展したため、沿海部の開発の遅れが問題となっている」
誤り。
誤答理由: 先に発展したのは経済特区などが置かれた沿海部であり、取り残されたのが内陸部である。方向が逆である。

③「中国の粗鋼生産は世界的にみるとごく小規模にとどまっている」
誤り。
誤答理由: 中国の粗鋼生産は世界の半分前後を占める圧倒的な世界一であり、小規模という記述は事実に反する。

④「沿海部と内陸部の所得水準はほぼ均一であり、地域格差は生じていない」
誤り。
誤答理由: 沿海部と内陸部の一人あたり所得には大きな差があり、格差の是正が国家的課題となっている。

覚えるポイント

  • 中国は粗鋼・自動車などの生産世界一の「世界の工場」
  • 発展は沿海部に偏り、内陸部との格差が拡大
  • 是正策として2000年から西部大開発が進められた

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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