TK7-007|地理総合・地理探究 対策問題
中国の農業地域の南北差について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
年降水量約1000mmのチンリン山脈とホワイ川を結ぶ線を境に、北では畑作、南では稲作が中心となっている
この問題のポイント
チンリン=ホワイ線(年降水量約1000mm)を境とする北の畑作・南の稲作という中国農業の基本構図を問う。
解説
中国の農業は、チンリン山脈とホワイ川を結ぶ線(チンリン=ホワイ線)を境に南北で性格が大きく異なる。この線は年降水量約1000mmの等値線にほぼ一致し、1月の平均気温0度の線とも重なる重要な境界である。
線より北の華北や東北地方は降水が少なく、小麦・とうもろこし・大豆などの畑作が中心となる。華北では冬小麦、寒冷な東北では春小麦が栽培される。
線より南の華中・華南は温暖湿潤で、稲作が中心となる。長江中下流平原は代表的な稲作地帯で、華南では稲の二期作もみられ、丘陵地では茶の栽培も盛んである。
さらに西部の内陸は乾燥地域で、オアシス農業や牧畜が行われる。「北の畑作・南の稲作」という基本構図は、降水量の分布から導ける点が重要である。
ひっかけポイント
稲作と畑作の南北の入れ替えが最頻出。境界はホワンホー(黄河)ではなくチンリン山脈〜ホワイ川の線である点にも注意。
選択肢の確認
①「農業地域の境界はホワンホー(黄河)であり、その北側では稲の二期作が行われている」
❌ 誤り。
誤答理由: 農業の南北の境界はホワンホーではなくチンリン山脈〜ホワイ川の線であり、北で二期作は行われない。
②「中国では全土で降水が豊富なため、農業地域に南北の差はみられない」
❌ 誤り。
誤答理由: 中国の降水量は南東部で多く北西部で少ないという明瞭な差があり、それが畑作と稲作の南北差を生んでいる。
③「年降水量約1000mmのチンリン山脈とホワイ川を結ぶ線を境に、北では畑作、南では稲作が中心となっている」
✅ 正しい。
正解。チンリン山脈とホワイ川を結ぶ線は年降水量約1000mmの境界にあたり、北は小麦などの畑作、南は稲作が中心となる。
④「チンリン山脈とホワイ川を結ぶ線を境に、北では稲作、南では小麦の畑作が中心となっている」
❌ 誤り。
誤答理由: 稲作と畑作が逆である。降水の多い南で稲作、少ない北で畑作という対応が基本である。
覚えるポイント
- チンリン=ホワイ線は年降水量約1000mmの境界
- 線の北は小麦などの畑作、南は稲作が中心
- 華南では二期作、東北は春小麦・大豆
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。