TK7-009|地理総合・地理探究 対策問題
中国の経済特区について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
1979年以降、シェンチェンなど南部沿海の5地区が経済特区に指定され、税制上の優遇などによって外国資本の導入が図られた
この問題のポイント
経済特区の位置(南部沿海)と役割(外資導入の窓口)を問う。改革開放政策の対外開放の柱である。
解説
1978年に始まる改革開放政策のもと、中国は外国の資本と技術を導入するため、1979年以降経済特区を設けた。指定されたのはシェンチェン・チューハイ・スワトウ・アモイ、のちにハイナン島を加えた南部沿海の5地区である。
特区では、進出する外国企業に税の減免や土地利用の優遇が与えられ、輸出向けの工業が発展した。特に香港に隣接するシェンチェンは、小さな漁村から人口1000万を超える大都市へと急成長し、改革開放の象徴となった。
その後、開放は経済技術開発区の設置などにより沿海部の主要都市へ広がり、安価で豊富な労働力を背景に中国は「世界の工場」と呼ばれる輸出大国となった。
特区が香港・マカオ・台湾に近い南部沿海に置かれたのは、華人・華僑の資本を呼び込みやすい位置だったためである。
ひっかけポイント
経済特区は内陸ではなく南部沿海に設置された。外資を「禁止」ではなく「優遇して誘致」した点が核心で、逆方向の記述に注意。
選択肢の確認
①「1979年以降、シェンチェンなど南部沿海の5地区が経済特区に指定され、税制上の優遇などによって外国資本の導入が図られた」
✅ 正しい。
正解。1979年以降、シェンチェンなど南部沿海の5地区が経済特区とされ、税制優遇などで外国資本・技術を導入した。
②「経済特区は内陸部の開発を優先するため、西部の内陸地域にのみ設けられた」
❌ 誤り。
誤答理由: 経済特区は香港・マカオ・台湾に近い南部沿海に設けられた。内陸ではなく沿海という位置が特区の本質である。
③「経済特区では、外国企業の進出が法律によって全面的に禁止された」
❌ 誤り。
誤答理由: 特区は外国企業を誘致するための地区であり、進出を禁止したという記述は目的と正反対である。
④「経済特区に指定されたのは、首都ペキンと最大都市シャンハイの2都市である」
❌ 誤り。
誤答理由: ペキンやシャンハイは経済特区ではない。特区はシェンチェン・チューハイ・スワトウ・アモイ・ハイナン島である。
覚えるポイント
- 経済特区はシェンチェンなど南部沿海の5地区
- 税制優遇などで外国資本・技術を導入した
- 香港に接するシェンチェンは特区の象徴として急成長
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。