TK7-043地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

インドの工業について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

ジャムシェドプルの鉄鋼業など独立前からの工業の基盤に加え、近年は自動車や製薬などの分野が成長している

この問題のポイント

インド工業の伝統部門(ジャムシェドプルの鉄鋼・ムンバイの綿工業)と、自由化後の成長部門を問う。

解説

インドの工業には長い歴史がある。20世紀初頭には、石炭と鉄鉱石の産地に近いジャムシェドプルで財閥タタによる鉄鋼業が始まり、デカン高原の綿花を背景にムンバイ(ボンベイ)やアーメダバードでは綿工業が発達した。独立後は輸入代替型の重工業化が国家主導で進められた。
転機は1991年の経済自由化である。外資への開放と規制緩和により、自動車(デリー周辺やチェンナイに日系メーカーも進出)、製薬(後発医薬品の世界的な供給国)、ICTサービスなどが急成長した。チェンナイは「インドのデトロイト」とも呼ばれる。
一方で、労働力の多くは今も農業やインフォーマル部門にあり、製造業の雇用創出が課題である。政府は製造業誘致策を掲げ、スマートフォンの組立など中国に代わる生産拠点としての成長を図っている。

ひっかけポイント
インドの工業化は植民地期のジャムシェドプル(鉄鋼)・ムンバイ(綿工業)に始まり、「21世紀に初めて工業化」は誤り。都市と業種の対応が問われる。

選択肢の確認

①「ジャムシェドプルは綿織物だけを生産する都市である」
誤り。
誤答理由: ジャムシェドプルは鉄鋼業の都市である。綿工業の中心はムンバイやアーメダバードで、都市と業種の取り違えである。

②「インドの工業化は21世紀に入って初めて始まった」
誤り。
誤答理由: インドの工業化は20世紀初頭の鉄鋼業などに始まり、21世紀に初めて始まったという記述は誤りである。

③「ジャムシェドプルの鉄鋼業など独立前からの工業の基盤に加え、近年は自動車や製薬などの分野が成長している」
正しい。
正解。ジャムシェドプルの鉄鋼業など植民地期からの工業基盤に加え、経済自由化後は自動車・製薬・ICTが成長している。

④「インドには鉄鋼業などの重工業はまったく存在しない」
誤り。
誤答理由: インドにはタタ財閥の鉄鋼業をはじめとする重工業が古くから存在する。まったくないという記述は誤りである。

覚えるポイント

  • ジャムシェドプルは鉄鋼、ムンバイは綿工業の伝統
  • 1991年の経済自由化で自動車・製薬・ICTが成長
  • チェンナイは自動車集積で「インドのデトロイト」

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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