TK7-044地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

パキスタンについて述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

乾燥地域を流れるインダス川の灌漑によって小麦や綿花が栽培され、イスラームが国の宗教とされている

この問題のポイント

パキスタンの乾燥気候とインダス川灌漑農業、イスラーム国家としての性格、カシミール問題を問う。

解説

パキスタンは1947年、イギリス領インドが分離独立する際に、イスラーム教徒の多い地域が分かれて成立した国である。イスラームを国の宗教と定め、国民のほとんどがムスリムである。
国土の大部分は乾燥帯に属するが、ヒマラヤ・カラコルムの雪解け水を集めるインダス川が国土を貫流する。この外来河川の水を利用した大規模な灌漑により、流域のパンジャブ地方などで小麦・綿花・米が栽培され、綿工業が主要な輸出産業となっている。一方、過剰な灌漑による塩害も課題である。
独立以来、北部のカシミール地方の帰属をめぐってインドと対立し、数次の戦争を経て、両国は核兵器を保有するに至った。分離独立時の宗教による線引きが現在まで続く緊張を生んでいるという構図が、出題の焦点となる。

ひっかけポイント
パキスタンはイスラーム、インドはヒンドゥーが多数派という分離独立の対応を逆にしない。乾燥地域ゆえに「灌漑が不要」ではなく「灌漑に依存」する。

選択肢の確認

①「パキスタンとインドがカシミール地方の帰属をめぐって対立したことはない」
誤り。
誤答理由: カシミール地方の帰属をめぐる印パの対立は独立以来続いており、数次の戦争の原因となった。

②「乾燥地域を流れるインダス川の灌漑によって小麦や綿花が栽培され、イスラームが国の宗教とされている」
正しい。
正解。パキスタンは乾燥地域を貫くインダス川の灌漑で小麦・綿花を栽培し、イスラームを国の宗教とする国である。

③「パキスタンの国民の多数派はヒンドゥー教徒である」
誤り。
誤答理由: パキスタンはイスラーム教徒の多い地域が分離独立した国であり、多数派はムスリムである。ヒンドゥー多数はインドである。

④「インダス川流域は降水が豊富なため、灌漑はまったく必要とされない」
誤り。
誤答理由: インダス川流域は乾燥地域であり、農業は灌漑に大きく依存している。降水豊富で灌漑不要という記述は正反対である。

覚えるポイント

  • 分離独立で成立したイスラームの国
  • 外来河川インダス川の灌漑で小麦・綿花を栽培
  • カシミール帰属をめぐりインドと対立が続く

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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