KZ-R8T-12|地理総合・地理探究 対策問題
図は、①〜④(エジプト、カンボジア、ノルウェー、パキスタンのいずれか)における女性の労働力率(横軸)と女性就業者に占める第三次産業就業者の割合(縦軸)を示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 1
正解
②は女性の労働力率も第三次産業就業者の割合もともに高く、女性の社会進出が進んだノルウェーと考えられる
この問題のポイント
女性の労働参加と産業構造という2軸の散布図から、社会・経済の発展段階と文化的背景を読み取る問題。
解説
横軸の女性の労働力率は15歳以上の女性のうち働く意思を持つ人の割合、縦軸は働く女性のうち第三次産業に従事する人の割合である。
②は労働力率が6割を超え、第三次産業割合も9割前後と、ともに図中で最高水準にある。保育制度など社会保障が充実し、女性の多くが医療・教育・行政などのサービス業で働く北ヨーロッパのノルウェーの型である。
③は労働力率が7割台と高いのに第三次産業割合は4割弱にとどまる。女性の多くが農業や縫製業などの労働に従事するカンボジアと考えられる。労働力率の高さが必ずしも経済発展を意味しない例である。
①は労働力率が2割弱と低く、働く女性はサービス業中心、④は労働力率も第三次産業割合も低い。これらは女性の就業が宗教・社会的慣習の影響を受けるエジプトとパキスタンの型である。
2つの軸の組合せで4か国の性格がきれいに分かれる点が、この図の読みどころである。
ひっかけポイント
「労働力率が高い=先進国」とは限らない。縦軸(第三次産業割合)と組み合わせて、就業の中身まで確認するのがこの図の狙いである。
選択肢の確認
①「②は女性の労働力率も第三次産業就業者の割合もともに高く、女性の社会進出が進んだノルウェーと考えられる」
✅ 正しい。
正解。②は労働力率6割超・第三次産業割合9割前後とともに最高水準で、社会保障が充実し女性の社会進出が進んだノルウェーの型である。
②「②は女性の労働力率が4か国の中で最も低く、パキスタンと考えられる」
❌ 誤り。
誤答理由: 労働力率が最も低いのは①(2割弱)であり、②は6割を超えている。パキスタンにあたるのは労働力率・第三次産業割合とも低い④である。
③「③は女性の労働力率が4か国の中で最も低い」
❌ 誤り。
誤答理由: ③の労働力率は7割台と4か国で最も高い。低いという読みは横軸の値と逆である。
④「4か国の値はほぼ同じ位置に集まっており、国による違いは読み取れない」
❌ 誤り。
誤答理由: 4点は散布図上で大きく離れており、労働力率も第三次産業割合も国による差が明瞭である。
覚えるポイント
- 北欧は女性の労働力率・第三次産業割合ともに高い
- 途上国では労働力率が高くても農業・工業従事が中心の国がある
- 西アジア・南アジアの一部では女性の労働力率が低い
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。