KZ-R8H-10|地理総合・地理探究 対策問題
図は、いくつかの国について、当該国出身の国外居住者数(横軸)と当該国における外国人居住者数(縦軸)を示す。ア〜ウはアラブ首長国連邦、インドネシア、フランスのいずれかである。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
アは外国人居住者が国外居住者を大きく上回っており、外国人労働者を多く受け入れる産油国のアラブ首長国連邦と考えられる
この問題のポイント
人の国際移動を「受け入れ」と「送り出し」の2軸で整理した散布図の判読。軸の意味を取り違えないことが核心。
解説
横軸はその国の出身で国外に住む人(送り出し)、縦軸はその国に住む外国人(受け入れ)を示す。
アは縦軸の値が900万人近くに達する一方、横軸はごく小さい。つまり、外国人を大量に受け入れ、自国民の流出はほとんどない国である。アラブ首長国連邦などペルシャ湾岸の産油国は、建設業やサービス業を南アジアなどからの外国人労働者に依存しており、総人口の大半を外国人が占める。
イは縦軸・横軸ともに大きく、旧植民地などから移民を受け入れつつ、自国民も国外に多く住むフランスの型である。
ウは横軸が約450万人と大きく縦軸が小さい、典型的な労働力送り出し国で、インドネシアにあたる。日本は外国人居住者が約300万人・国外居住者は少なめの位置に示されている。
受け入れ超過か送り出し超過かという2軸の非対称が、各国の経済水準と労働市場の関係を映し出している。
ひっかけポイント
縦軸と横軸の意味の取り違えを誘う出題。「湾岸産油国=受け入れ」「東南アジア・南アジア=送り出し」という定型を軸に判定する。
選択肢の確認
①「ウは外国人居住者が約900万人に達しており、移民の受け入れが特に多い国である」
❌ 誤り。
誤答理由: ウは外国人居住者(縦軸)が小さく国外居住者(横軸)が約450万人と大きい送り出し型で、受け入れが多い国という読みは軸の取り違えである。
②「日本は外国人居住者が1,000万人を超えている」
❌ 誤り。
誤答理由: 図中の日本の外国人居住者は約300万人の位置にあり、1,000万人超という読みは目盛りと大きく矛盾する。
③「アは外国人居住者が国外居住者を大きく上回っており、外国人労働者を多く受け入れる産油国のアラブ首長国連邦と考えられる」
✅ 正しい。
正解。アは縦軸(外国人居住者)が約900万人と大きく横軸(国外居住者)が小さい受け入れ超過の型で、外国人労働者に依存するアラブ首長国連邦と一致する。
④「アは国外居住者が外国人居住者を大きく上回っており、労働者を送り出すインドネシアと考えられる」
❌ 誤り。
誤答理由: アは国外居住者がごく少なく外国人居住者が多い。国外居住者が多い送り出し型はウであり、それがインドネシアにあたる。
覚えるポイント
- 湾岸産油国は外国人労働者の受け入れが極めて多い
- インドネシア・フィリピンなどは労働力の送り出し国
- 散布図はまず軸の定義を確認して読む
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。