KZ-R8H-11地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 本試験

図が題材とする国際的な労働力移動に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R8H-11の問題図版
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正解: 2

正解

西アジアの産油国では建設業や家事労働を南アジアや東南アジア出身の外国人労働者が担い、人口に占める外国人の割合が極めて高い国もある

この問題のポイント

労働力移動の方向(低賃金国→高賃金国)と、湾岸産油国・送り出し国それぞれの特徴を問う。

解説

国際的な労働力移動は、基本的に賃金水準の低い国から高い国へ向かう。仕事と高い所得を求める人の流れである。
ペルシャ湾岸の産油国(アラブ首長国連邦・カタール・サウジアラビアなど)は、石油収入による開発ブームの下で、建設現場や家事労働、サービス業の担い手としてインド・パキスタン・バングラデシュ・フィリピンなどからの労働者を大量に受け入れてきた。アラブ首長国連邦のように、総人口の8割前後を外国人が占める国もある。
送り出し国側では、労働者が母国の家族に送る送金が重要な外貨収入となる。フィリピンでは看護師や船員など海外就労が国の政策として支えられ、送金はGDPの1割近くに達する。
こうした移動は双方の経済を支える一方、労働者の権利保障や、受け入れ国での社会統合などの課題も生んでいる。

ひっかけポイント
移動の方向を「高賃金国→低賃金国」と逆にする選択肢が定番。送金の経済的重要性を過小評価する記述にも注意。

選択肢の確認

①「外国人労働者が母国へ送る送金は、送り出し国の経済にはほとんど影響を与えない」
誤り。
誤答理由: 出稼ぎ送金はフィリピンでGDPの1割近くに達するなど、送り出し国の経済を支える重要な資金である。影響がほとんどないという評価は誤り。

②「西アジアの産油国では建設業や家事労働を南アジアや東南アジア出身の外国人労働者が担い、人口に占める外国人の割合が極めて高い国もある」
正しい。
正解。湾岸産油国では建設・家事労働などをインドやフィリピンなど南・東南アジア出身の労働者が担い、アラブ首長国連邦では人口の大半を外国人が占める。

③「国際的な労働力移動は、賃金水準の高い国から低い国へ向かうのが一般的である」
誤り。
誤答理由: 労働力は賃金の低い国から高い国へ移動するのが基本である。移動の方向を逆にした記述である。

④「フィリピンやインドネシアから海外への出稼ぎは、21世紀に入ってほぼ消滅した」
誤り。
誤答理由: フィリピンやインドネシアからの海外出稼ぎは現在も大規模に続いており、送金は両国の重要な外貨収入である。消滅という記述は事実に反する。

覚えるポイント

  • 労働力は低賃金国から高賃金国へ移動する
  • 湾岸産油国は南アジア等からの労働者に依存
  • 出稼ぎ送金は送り出し国の重要な外貨収入

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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