KZ-R8H-12地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 本試験

表は、国際河川J〜L(ドナウ川、ナイル川、メコン川のいずれか)の流域を含む国々の1人当たりGDPの平均値と、国家間のばらつきを示す変動係数(1995年・2023年)を示す。表の読み取りとして最も適切なものはどれか。

KZ-R8H-12の問題図版
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正解: 1

正解

Kは1人当たりGDPの平均値が約6倍に伸びており、経済成長の著しい国々を流域に含むメコン川と考えられる

この問題のポイント

1人当たりGDPの水準・伸び率と、格差を示す変動係数を組み合わせて、3つの国際河川の流域を判別する統計問題。

解説

国際河川は複数の国を流れ、条約により外国船の航行が認められる河川である。表の3河川を数値の型で見分ける。
Jは平均値が10,371ドルから27,729ドルへと、当初から高い水準でさらに伸びている。ドイツやオーストリアなど先進国を含むドナウ川流域である。
Kは756ドルから4,878ドルへと約6倍の急成長を示す。中国・タイ・ベトナムなど、工業化により高成長を続けた国々を流域に含むメコン川と判断できる。
Lは330ドルから1,355ドルと、伸びてはいるが水準が最も低い。エチオピアやウガンダなどの発展途上国を流域に含むナイル川である。
さらに変動係数をみると、JとKは1.4前後から0.9前後へ低下し、流域内の経済格差が縮小したのに対し、Lは0.73のまま変わっていない。地域統合の進んだ流域とそうでない流域の違いが表れている。

ひっかけポイント
「水準の高さ」でドナウ川、「伸び率の大きさ」でメコン川を判別する。平均値と変動係数という2種類の指標の役割を混同しない。

選択肢の確認

①「Kは1人当たりGDPの平均値が約6倍に伸びており、経済成長の著しい国々を流域に含むメコン川と考えられる」
正しい。
正解。Kは756ドルから4,878ドルへ約6倍に急伸しており、中国・タイ・ベトナムなど高成長の国々を流域に含むメコン川の型と一致する。

②「Kは3河川の中で1人当たりGDPの平均値が最も高いため、ドナウ川と考えられる」
誤り。
誤答理由: 平均値が最も高いのは10,371ドルから27,729ドルのJであり、そちらが先進国を含むドナウ川である。Kは水準ではなく伸び率が特徴である。

③「Lは変動係数が大きく低下しており、流域の国々の経済格差が最も縮小した」
誤り。
誤答理由: Lの変動係数は0.73のまま変化していない。大きく低下したのはJとKであり、Lの読みが逆である。

④「Jは1995年から2023年にかけて1人当たりGDPの平均値が減少している」
誤り。
誤答理由: Jの平均値は10,371ドルから27,729ドルへ増加しており、減少という読みは表と矛盾する。

覚えるポイント

  • ドナウ川流域は高所得、メコン川流域は高成長、ナイル川流域は低所得
  • 変動係数は国家間格差の大きさを示す
  • 国際河川は複数国を流れ外国船の航行が認められる

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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