KZ-R7TB-08|地理総合・地理探究 対策問題
表は、西アジアのいくつかの国における1人当たりGDPとムスリム(イスラム教徒)の割合を示し、サ〜スはイスラエル、イラン、サウジアラビアのいずれかである。表の読み取りとして最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 3
正解
サは1人当たりGDPが約54,000ドルと高い一方でムスリムの割合が約17%と低く、ユダヤ教徒が多数を占めるイスラエルと考えられる
この問題のポイント
所得水準と宗教構成という2つの指標を組み合わせて西アジアの国を判別する問題。
解説
西アジアは「イスラームの世界」と一括りにされがちだが、国ごとの宗教構成と経済水準には大きな差がある。
サは1人当たりGDPが54,111ドルと高いのに、ムスリムの割合は17.0%にとどまる。西アジアで唯一ユダヤ教徒が多数派を占めるイスラエルである。イスラエルは先端技術産業が発達し、周辺の産油国とは異なる形で高い所得水準を実現している。
シは23,186ドルでムスリムが94.0%。石油収入で所得水準が高いサウジアラビアにあたる。スは6,766ドルと低い水準でムスリムが98.2%。長年の経済制裁の影響などで所得が伸び悩むイランである。カタールは66,799ドルと表中最高で、天然ガス輸出に支えられた小さな産油国の豊かさを示す。
表からは、同じイスラム圏の中でも資源の有無や国際関係によって所得水準が大きく異なることが読み取れる。
ひっかけポイント
「西アジア=どの国もムスリムが9割以上」という思い込みを突く表である。イスラエルの存在と、産油国どうしの所得格差に注意。
選択肢の確認
①「スは1人当たりGDPが4か国の中で最も高い」
❌ 誤り。
誤答理由: スの1人当たりGDPは6,766ドルで表中最も低い。最も高いのは66,799ドルのカタールである。
②「シとスはいずれもムスリムの割合が5割を下回っている」
❌ 誤り。
誤答理由: シは94.0%、スは98.2%といずれもムスリムが9割を超えており、5割未満という読みは表と矛盾する。
③「サは1人当たりGDPが約54,000ドルと高い一方でムスリムの割合が約17%と低く、ユダヤ教徒が多数を占めるイスラエルと考えられる」
✅ 正しい。
正解。サは1人当たりGDP54,111ドルと高い一方でムスリムの割合が17.0%と低い。ユダヤ教徒が多数派のイスラエルの特徴である。
④「サはムスリムの割合が4か国の中で最も高い」
❌ 誤り。
誤答理由: サのムスリムの割合は17.0%で4か国中最も低い。最も高いのは98.2%のスである。
覚えるポイント
- イスラエルはユダヤ教徒中心で1人当たりGDPが高い
- カタールなど湾岸産油国は所得水準が特に高い
- イランは資源国だが制裁などで所得水準が低い
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。