KZ-R7TB-07|地理総合・地理探究 対策問題
図の品目の一つである粗鋼の生産に関する知識として最も適切なものはどれか。

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正解: 4
正解
粗鋼の生産は中国が世界の約半分を占めて第1位であり、経済成長の続くインドも生産を大きく伸ばして上位に入っている
この問題のポイント
粗鋼生産の国別順位と、鉄鋼業の立地(臨海指向)の知識を問う。
解説
粗鋼は、製鉄所で最初に生産される加工前の鋼であり、その生産量は各国の重工業の規模を示す代表的な指標である。
現在の粗鋼生産は中国が世界の約半分を占めて圧倒的な第1位である。高度成長期の建設ラッシュと機械工業の拡大が、桁外れの鉄鋼需要を生んだためである。第2位には、人口増加とインフラ整備で需要が伸びるインドが浮上し、日本・アメリカ合衆国・ロシアなどがそれに続く。図の粗鋼の地図で中国とインドが大幅な増加を示し、日本やアメリカが減少を示すのは、この構図と一致する。
鉄鋼業の立地は時代とともに変化してきた。かつては炭田や鉄山の近くに立地したが、原料を海外に頼るようになると、大型船で原料を受け入れやすい臨海部への立地が主流となった。日本の製鉄所がすべて臨海部にあるのはその典型であり、内陸の山間部に新設されることはない。
ひっかけポイント
鉄鋼=先進国の産業という古いイメージに注意。生産の中心は中国・インドへ移り、先進国の生産は横ばい・減少傾向にある。
選択肢の確認
①「粗鋼生産の世界第1位はアメリカ合衆国である」
❌ 誤り。
誤答理由: 粗鋼生産の第1位は中国である。アメリカ合衆国は上位ではあるが世界一ではなく、近年は減少・横ばい傾向にある。
②「日本の粗鋼生産量は2000年以降、急増を続けている」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本の粗鋼生産は2000年以降ほぼ横ばいから減少に転じており、急増を続けているという記述は逆である。
③「現代の製鉄所は、原料や製品の輸送に不便な内陸の山間部に立地することが多い」
❌ 誤り。
誤答理由: 原料を輸入に頼る現代の製鉄所は、大型船で原料を受け入れやすい臨海部に立地する。内陸の山間部ではない。
④「粗鋼の生産は中国が世界の約半分を占めて第1位であり、経済成長の続くインドも生産を大きく伸ばして上位に入っている」
✅ 正しい。
正解。粗鋼は中国が世界の約半分を占めて第1位であり、インドが第2位に成長した。図でも両国が大幅な増加を示す。
覚えるポイント
- 粗鋼生産は中国が世界の約半分で第1位、インドが第2位
- 日本・アメリカの生産は減少・横ばい傾向
- 原料輸入国の製鉄所は臨海部に立地する
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。