KZ-R7TB-06地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧地理B)

図の品目の一つである船舶の生産(造船業)に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-06の問題図版
解答・解説を見る

正解: 1

正解

造船業の中心は日本から韓国、さらに中国へと移っており、現在は中国と韓国が建造量の上位を占めている

この問題のポイント

造船業の国際的な主導権の移り変わり(欧州→日本→韓国→中国)という工業立地の変遷を問う。

解説

造船業は、鉄鋼を大量に使い多くの労働力を要する組立型の重工業で、広い臨海の用地を必要とするため、時代ごとの工業国の交代を最もよく映す産業の一つである。
産業革命期の中心はイギリスなどヨーロッパにあったが、第二次世界大戦後は高度経済成長期の日本が世界一の造船国となった。1990年代以降は人件費の安さと政府の支援を背景に韓国が台頭し、2000年代には中国が急成長して建造量で世界一となった。現在は中国と韓国が上位を占め、日本がそれに続く構図である。
図で船舶の地図の上位に東アジアの国・地域が並び、中国が大幅増、日本が減少と色分けされているのは、この主導権の移動を示している。
韓国は大型タンカーや液化天然ガス運搬船など高付加価値船に強く、中国はばら積み船など量産型で圧倒的なシェアを持つという分業もみられる。

ひっかけポイント
「日本が今も世界一」という古い知識のままだと誤る。造船の主役は日本→韓国→中国の順に交代してきた。

選択肢の確認

①「造船業の中心は日本から韓国、さらに中国へと移っており、現在は中国と韓国が建造量の上位を占めている」
正しい。
正解。造船の主導権は日本(20世紀後半)から韓国(1990年代以降)、さらに中国(2000年代)へ移り、現在は中国・韓国が上位を占める。

②「造船業の中心は20世紀後半以降、一貫してイギリスにある」
誤り。
誤答理由: イギリスが造船の中心だったのは産業革命期からの時代で、20世紀後半以降の中心は東アジアへ移った。

③「日本の船舶建造量は現在も世界の大半を占めている」
誤り。
誤答理由: 日本の建造量は中国・韓国に抜かれており、世界の大半を占めるという記述は古い。図でも日本は減少を示す。

④「船舶の建造は、海に面していない内陸国で最も盛んである」
誤り。
誤答理由: 造船所は大型船を進水させる海面が不可欠であり、臨海部に立地する。内陸国で盛んという記述は成り立たない。

覚えるポイント

  • 造船業の中心は欧州→日本→韓国→中国と移動
  • 現在の建造量上位は中国・韓国
  • 造船は臨海立地の労働集約型重工業

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

KZ-R7TB-05KZ-R7TB-07