KZ-R7TB-05地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧地理B)

図は、製紙用パルプ、船舶、粗鋼(タ〜ツ)について、2020年における世界の上位5か国・地域の生産量が2000年からどう増減したかを示した3枚の世界地図である。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-05の問題図版
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正解: 2

正解

3枚の地図のいずれでも中国が上位生産国に入って生産を増やしている一方、日本やアメリカ合衆国が減少を示す品目もあり、生産の中心の移動が読み取れる

この問題のポイント

工業製品の生産上位国とその増減を示す地図から、世界の工業生産の重心が新興国へ移る大きな流れを読み取る問題。

解説

3枚の地図は、いずれも2020年の上位5か国・地域を塗り分け、2000年からの増減を色で示している。
共通して目立つのは、中国がどの品目でも上位に入り、増加を示していることである。2000年代の中国は「世界の工場」と呼ばれる高度成長期にあたり、素材から加工組立まで、あらゆる工業製品の生産を急拡大させた。
一方、日本やアメリカ合衆国などの先進国は、品目によっては減少に色分けされている。人件費の上昇や産業構造の転換により、素材型・労働集約型の生産が新興国へ移転したためである。地図で減少を示す先進国と、2倍以上の増加を示す新興国の対比は、国際分業の再編を端的に表す。
また、上位5か国・地域の顔ぶれは品目ごとに異なる。原料の森林資源に近い国が上位に入る品目もあれば、造船所や製鉄所の立地する国に偏る品目もあり、品目の性格が反映されている。

ひっかけポイント
「先進国は常に生産上位で増加」という先入観を突く図である。増減の色分けと上位国の顔ぶれの両方を確認して読む。

選択肢の確認

①「3品目とも上位5か国・地域の顔ぶれは完全に同一である」
誤り。
誤答理由: 上位5か国・地域の顔ぶれは品目ごとに異なっており、完全に同一ではない。

②「3枚の地図のいずれでも中国が上位生産国に入って生産を増やしている一方、日本やアメリカ合衆国が減少を示す品目もあり、生産の中心の移動が読み取れる」
正しい。
正解。3枚とも中国が上位に入り増加を示す一方、日本やアメリカが減少の品目もある。生産の中心が新興国へ移る流れが読み取れる。

③「上位5か国・地域はいずれの品目でもすべてヨーロッパの国々である」
誤り。
誤答理由: 上位5か国・地域には中国など東アジアやブラジル、アメリカが含まれており、すべてヨーロッパという読みは図と矛盾する。

④「中国はいずれの品目でも生産量が減少している」
誤り。
誤答理由: 中国はいずれの品目でも増加の色で示されている。減少という読みは正反対である。

覚えるポイント

  • 中国は多くの工業製品で生産世界一に成長
  • 先進国は素材型産業の生産が減少する傾向
  • 生産上位国の顔ぶれは品目の性格(原料・立地)を映す

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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