KZ-R6HB-06|地理総合・地理探究 対策問題
図が題材とする鉄鉱石の生産と貿易に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正解
鉄鉱石は先カンブリア時代の地層が露出する安定陸塊で多く産出し、日本はその大部分をオーストラリアやブラジルから輸入している
この問題のポイント
鉄鉱石の産出と地体構造の関係、および日本・中国を軸とした貿易の流れを問う。
解説
鉱産資源の分布は、その資源ができた時代の地体構造と対応している。
鉄鉱石の多くは、先カンブリア時代に海中の鉄分が沈殿してできた地層に由来し、その地層が露出する安定陸塊(楯状地・卓状地)で豊富に産出する。オーストラリア西部・ブラジル・インド・中国などが代表的な産出国である。これに対し、石油は新期造山帯周辺の地層に、銅は環太平洋の変動帯にも多いというように、資源ごとに分布の型が異なる。
貿易をみると、輸出はオーストラリアとブラジルの2か国が世界の大半を占め、輸入は粗鋼生産世界一の中国が最大で、日本・韓国などの東アジアの工業国が続く。資源をほとんど持たない日本は、鉄鉱石のほぼ全量を輸入し、その大部分をオーストラリア・ブラジルに依存している。
産地と消費地が大きく離れているため、鉄鉱石は専用の大型船で運ばれ、日本の製鉄所は原料の受け入れに便利な臨海部に立地する。
ひっかけポイント
鉄鉱石=安定陸塊、石油=新期造山帯周辺という地体構造との対応の入れ替えが定番。最大輸入国は中国である点も確認したい。
選択肢の確認
①「世界最大の鉄鉱石輸入国はフランスである」
❌ 誤り。
誤答理由: 世界最大の鉄鉱石輸入国は粗鋼生産世界一の中国である。フランスではない。
②「鉄鉱石は先カンブリア時代の地層が露出する安定陸塊で多く産出し、日本はその大部分をオーストラリアやブラジルから輸入している」
✅ 正しい。
正解。鉄鉱石は先カンブリア時代の地層が露出する安定陸塊で多く産出し、日本はオーストラリア・ブラジルからの輸入に依存している。
③「鉄鉱石は新期造山帯の火山活動が活発な地域だけで産出する」
❌ 誤り。
誤答理由: 新期造山帯だけで産出するのは誤りで、鉄鉱石の主産地はむしろ安定陸塊である。新期造山帯と結び付きが強いのは石油や銅である。
④「日本は国内の鉱山で鉄鉱石をほぼ自給している」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本には採算のとれる鉄山がほとんどなく、鉄鉱石はほぼ全量を輸入している。自給という記述は正反対である。
覚えるポイント
- 鉄鉱石は安定陸塊の先カンブリア時代の地層に由来
- 輸出はオーストラリア・ブラジル、輸入は中国が最大
- 日本は鉄鉱石をほぼ全量輸入し臨海製鉄所で加工
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。