KZ-R6HB-04|地理総合・地理探究 対策問題
図が題材とする洪水災害の要因に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正解
洪水には、熱帯低気圧や雨季の豪雨によるもののほか、高緯度地域で春に雪どけ水が集中して起こる融雪洪水などがあり、発生時期は気候と強く結び付いている
この問題のポイント
洪水を引き起こす気象要因の種類(豪雨・熱帯低気圧・融雪)と、それぞれの発生地域・季節の対応を問う。
解説
洪水は世界で最も被災者の多い自然災害であり、その要因は気候帯ごとに特徴がある。
熱帯・亜熱帯では、雨季の集中豪雨や熱帯低気圧(台風・ハリケーン・サイクロン)が主因となる。メキシコ湾・カリブ海周辺では夏から秋にハリケーンが襲来し、暴風とともに河川の氾濫や高潮を引き起こす。モンスーンアジアでは雨季の豪雨により大河川の氾濫が繰り返されてきた。
冷帯や高緯度の地域では、融雪洪水が特徴的である。冬に蓄積した雪が春の昇温で一気にとけ、まだ凍った土壌にしみ込めない水が河川へ集中する。シベリアやカナダの大河川では、下流より上流側が先に解けて流れがせき止められ、氾濫が拡大することもある。
このほか、都市化による保水力の低下が都市型の洪水を生むなど、人為的要因も重なる。洪水は大気と水の循環が生む現象であり、地震のような地殻変動とは仕組みがまったく異なる。
ひっかけポイント
洪水を地震などの地殻変動と結び付ける記述は誤り。災害ごとに「引き金となる自然現象」を区別することが防災学習の基本である。
選択肢の確認
①「洪水はプレート運動によって起こるため、発生時期に季節性はみられない」
❌ 誤り。
誤答理由: 洪水は大気と水の循環による気象災害であり、プレート運動で起こる地震とは仕組みが異なる。季節性が明瞭な点も地震と対照的である。
②「メキシコやカリブ海周辺では、ハリケーンによる大雨はみられない」
❌ 誤り。
誤答理由: メキシコ湾・カリブ海周辺は夏から秋にハリケーンが襲来する常襲地域であり、大雨がみられないという記述は誤りである。
③「融雪洪水は、雪の降らない赤道直下の低地で最も多く発生する」
❌ 誤り。
誤答理由: 融雪洪水は積雪が春に一斉にとける高緯度・冷帯の現象である。雪の降らない赤道直下では起こりえない。
④「洪水には、熱帯低気圧や雨季の豪雨によるもののほか、高緯度地域で春に雪どけ水が集中して起こる融雪洪水などがあり、発生時期は気候と強く結び付いている」
✅ 正しい。
正解。洪水の引き金には豪雨・熱帯低気圧・融雪などがあり、それぞれ雨季や春の昇温など気候のカレンダーに従って発生する。
覚えるポイント
- 洪水の主因は豪雨・熱帯低気圧・融雪
- 融雪洪水は高緯度・冷帯の春の現象
- ハリケーンはメキシコ湾・カリブ海周辺を襲う
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。