KZ-R7H-06地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 本試験

図が題材とする洪水被害の地域差に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7H-06の問題図版
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正解: 3

正解

バングラデシュはガンジス川などの形成した低平なデルタに位置し、雨季の洪水やサイクロンによる浸水の被災者が非常に多い

この問題のポイント

バングラデシュの地形・気候条件と洪水被害の関係を問う。デルタ+モンスーン+サイクロンという悪条件の重なりが核心。

解説

バングラデシュは、ガンジス川とブラマプトラ川が合流して形成した三角州(デルタ)に国土の大部分が広がる。標高数m程度の低平な土地に1億7,000万人前後の人口が密集する、世界で最も洪水に弱い国の一つである。
気候は
熱帯モンスーン
の影響を強く受け、雨季には河川の増水で国土の広い範囲が浸水する。さらにベンガル湾で発生するサイクロンが高潮を伴って襲来し、海岸部に甚大な被害をもたらしてきた。
洪水は人命や住居を奪う一方で、肥沃な土砂を運び稲作を支える恵みの側面も持つため、人々は水と共存する生活を営んできた。近年は避難施設(サイクロンシェルター)の整備や早期警報により、死者数は大きく減少している。
図で被災者数が突出するのは、こうした自然条件と人口密度の高さの組合せによるものである。

ひっかけポイント
バングラデシュの気候(熱帯モンスーン)を乾燥帯とすり替える初歩的な誤りに注意。デルタ=低平=浸水しやすいという地形条件が判断の軸。

選択肢の確認

①「洪水による経済的な被害額は、資産の集積した先進国では常に小さくなる」
誤り。
誤答理由: 先進国は資産の集積が大きいため洪水の被害額はむしろ巨額になりやすい。常に小さいという記述は逆である。

②「アメリカ合衆国では、河川の洪水やハリケーンによる浸水被害は発生しない」
誤り。
誤答理由: アメリカ合衆国ではミシシッピ川の洪水やハリケーンの高潮など浸水被害が繰り返し発生している。発生しないという断定は誤り。

③「バングラデシュはガンジス川などの形成した低平なデルタに位置し、雨季の洪水やサイクロンによる浸水の被災者が非常に多い」
正しい。
正解。バングラデシュはガンジス川などが形成した低平なデルタに人口が密集し、雨季の洪水とサイクロンの高潮で被災者が非常に多い。

④「バングラデシュは乾燥帯に属しており、洪水被害はほとんど発生しない」
誤り。
誤答理由: バングラデシュは熱帯モンスーンの影響を受ける多雨地域であり、乾燥帯という気候区分の前提が誤っている。

覚えるポイント

  • バングラデシュは大河川のデルタに位置する低平な国
  • 雨季の洪水とサイクロンの高潮が浸水被害の主因
  • 人口密度の高さが被災者数を押し上げる

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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