KZ-R6HB-11地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 本試験(地理B)

表が題材とする食文化の地域性に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R6HB-11の問題図版
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正解: 2

正解

日本や東アジアでは魚介類や大豆製品からたんぱく質を多くとる伝統があり、欧米では肉類や乳製品への依存が大きいなど、食文化は地域の自然環境や歴史を反映している

この問題のポイント

食文化の地域差の成り立ちと、日本の食生活の戦後の変化についての知識を問う。

解説

食文化は、その土地で何が手に入るかという自然環境と、宗教や交流の歴史が積み重なって形成される。
モンスーンアジアでは、高温多雨の気候をいかした稲作が主食文化の土台となり、日本では周囲の海でとれる魚介類と、水田周辺でも育つ大豆の加工品(豆腐・みそ・しょうゆ・納豆)が主要なたんぱく源となった。中国や朝鮮半島でも大豆の発酵食品が発達しており、東アジアに共通する食の伝統である。
一方、ヨーロッパでは冷涼な気候の下で牧畜が農業と結び付き、肉類・乳製品・小麦を柱とする食生活が形成された。新大陸のカナダやチリにもこの型が持ち込まれた。
日本の食生活は戦後大きく変化し、米の消費が減少する一方で肉類や乳製品の消費が増加する「食の欧米化」が進んだ。この変化は、飼料穀物の輸入増加を通じて食料自給率の低下とも結び付いている。

ひっかけポイント
戦後日本の変化の方向(米が減り肉が増えた)を逆にする記述に注意。大豆食文化は東アジアのものである。

選択肢の確認

①「日本では第二次世界大戦後、肉類の消費が減り続け、米の消費が増え続けている」
誤り。
誤答理由: 戦後日本では米の消費が減り、肉類・乳製品の消費が増える食の欧米化が進んだ。変化の方向が逆である。

②「日本や東アジアでは魚介類や大豆製品からたんぱく質を多くとる伝統があり、欧米では肉類や乳製品への依存が大きいなど、食文化は地域の自然環境や歴史を反映している」
正しい。
正解。東アジアは魚・大豆、欧米は肉・乳製品という伝統的なたんぱく源の違いがあり、食文化は自然環境と歴史の産物である。

③「食文化は、地域の自然環境や歴史の影響をまったく受けずに形成される」
誤り。
誤答理由: 食文化はその土地で得られる食材や宗教・歴史に強く規定される。影響を受けないという記述は前提から誤りである。

④「豆腐やみそなどの大豆製品は、主にヨーロッパで発達した伝統食である」
誤り。
誤答理由: 豆腐・みそなど大豆の加工食品は日本・中国など東アジアで発達した伝統食であり、ヨーロッパではない。

覚えるポイント

  • 東アジアは魚・大豆、欧米は肉・乳製品が伝統的たんぱく源
  • 食文化は自然環境と歴史の産物
  • 戦後日本は米の消費減・肉と乳製品の消費増(食の欧米化)

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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