KZ-R8H-07|地理総合・地理探究 対策問題
この図の出題では、主要生産国について「地力の低下を防ぐため、小麦やエン麦と組み合わせた混合農業による輪作をしている」ことが述べられている。混合農業に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正解
混合農業は、穀物や飼料作物の輪作と家畜の飼育を組み合わせて地力の維持を図る農業で、ヨーロッパで発達した
この問題のポイント
ヨーロッパの伝統的農業である混合農業の定義と成り立ちを問う。輪作=地力維持という関係を理解しているかが軸。
解説
混合農業は、小麦・ライ麦などの食用穀物、エン麦・てんさい・牧草などの飼料作物の栽培と、牛や豚などの家畜の飼育を組み合わせた農業である。
畑をいくつかに分け、年ごとに作付けする作物を替える輪作を行うことで、特定の養分の消耗を防ぎ、地力を維持できる。家畜のふん尿は肥料として畑に戻され、耕種と畜産が補い合う仕組みになっている。
混合農業は、中世ヨーロッパの三圃式農業(耕地を冬作地・夏作地・休閑地に分けて輪転)から発展した。休閑地に飼料作物を植える農法改良が進み、休みなく土地を使えるようになったことで成立した歴史を持つ。フランスからドイツ、東ヨーロッパにかけて広く分布し、アメリカのコーンベルトの農業も混合農業の系譜に連なる。
現在のヨーロッパでは、販売を目的とする商業的混合農業として、穀物生産と肉牛・豚の飼育を組み合わせた経営が行われている。
ひっかけポイント
混合農業とプランテーション(単一作物の大規模栽培)の混同を誘う選択肢が定番。「輪作+家畜=混合農業」という組合せで覚える。
選択肢の確認
①「混合農業は、穀物や飼料作物の輪作と家畜の飼育を組み合わせて地力の維持を図る農業で、ヨーロッパで発達した」
✅ 正しい。
正解。混合農業は穀物・飼料作物の輪作と家畜飼育を組み合わせて地力を維持する農業で、中世ヨーロッパの三圃式農業から発展した。
②「混合農業は、単一の商品作物を大規模に栽培するモノカルチャー型の農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: 単一の商品作物を大規模栽培するのはプランテーション農業やモノカルチャーの説明である。混合農業は多様な作物と家畜の組合せが本質である。
③「輪作は地力を急速に消耗させるため、ヨーロッパでは早くから禁止されてきた」
❌ 誤り。
誤答理由: 輪作は特定養分の消耗を防いで地力を維持する技術であり、地力を消耗させるものではない。禁止された事実もない。
④「混合農業は東南アジアの水田稲作地帯で最も発達した農業形態である」
❌ 誤り。
誤答理由: 混合農業はヨーロッパで発達した農業形態である。東南アジアの水田地帯で発達したのは集約的な稲作農業である。
覚えるポイント
- 混合農業=穀物・飼料作物の輪作+家畜飼育
- 三圃式農業から発展したヨーロッパの伝統的農業
- 輪作と家畜のふん尿利用で地力を維持する
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。