TK4-023|地理総合・地理探究 対策問題
ヨーロッパで発達した混合農業についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
食用作物と飼料作物を輪作しながら、豚や牛などの家畜飼育を組み合わせる農業である
この問題のポイント
混合農業の定義(耕作+家畜飼育の結合)と、三圃式農業からの発展という成り立ちを問う。
解説
混合農業は、小麦などの食用作物と大麦・エン麦・てんさい・牧草などの飼料作物を輪作し、それを飼料として豚・肉牛などの家畜を飼育する、耕作と畜産を結合した農業である。
中世ヨーロッパの三圃式農業(耕地を冬作物・夏作物・休閑地に3分して輪転)が、休閑地に飼料作物を導入する輪栽式農業へと発展して成立した。地力の維持と家畜の糞尿の肥料化という循環が特徴である。
分布は、フランスからドイツ、東ヨーロッパにかけてのヨーロッパの中緯度地域と、アメリカのコーンベルトである。コーンベルトではとうもろこしと大豆を栽培して豚・肉牛を肥育してきた。
現在の先進国では、販売を目的とする商業的混合農業となり、さらに畜産専門や穀物専門への分化・大規模化が進んでいる。
ひっかけポイント
「単一作物の連作」はプランテーションや企業的穀物農業の発想で、輪作+家畜という混合農業の核と正反対。三圃式→輪栽式→混合農業の発展の流れも問われる。
選択肢の確認
①「同じ耕地で単一の商品作物だけを毎年連作する農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: 単一商品作物の連作はプランテーションなどの特徴で、輪作と家畜を結合する混合農業の本質と正反対である。
②「夏の乾燥に強いオリーブやブドウの栽培に特化した農業である」
❌ 誤り。
誤答理由: オリーブ・ブドウなど耐乾性樹木作物への特化は地中海式農業の説明である。
③「移動しながら水と草を求めて家畜を飼う粗放的な牧畜である」
❌ 誤り。
誤答理由: 移動しながらの粗放的牧畜は遊牧の説明で、定住して耕作と畜産を組み合わせる混合農業とは別の形態である。
④「食用作物と飼料作物を輪作しながら、豚や牛などの家畜飼育を組み合わせる農業である」
✅ 正しい。
正解。混合農業は食用作物と飼料作物の輪作に豚・牛の飼育を組み合わせた農業で、中世の三圃式から発展しヨーロッパやコーンベルトに分布する。
覚えるポイント
- 食用作物と飼料作物の輪作+家畜飼育の組合せ
- 三圃式農業から発展しヨーロッパで確立
- アメリカのコーンベルトも代表的な分布地域
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。