TK8-004地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

ヨーロッパの混合農業と酪農の分布の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

フランスやドイツでは穀物栽培と家畜飼育を組み合わせた混合農業が、デンマークや北海沿岸では酪農が発達している

この問題のポイント

ヨーロッパの農業地域区分を問う。混合農業=フランス・ドイツ、酪農=デンマーク・北海沿岸という分布の対応が判断軸。

解説

アルプス以北のヨーロッパでは、中世の三圃式農業から発展した混合農業が広く行われている。小麦・ライ麦などの穀物や飼料作物(トウモロコシ・テンサイなど)の栽培と、牛や豚の飼育を組み合わせた農業で、フランスパリ盆地ドイツなどが代表的な地域である。フランスはEU最大の農業国で、小麦の輸出国でもある。
一方、酪農は、乳牛を飼って牛乳・バター・チーズを生産する農業で、氷河の影響でやせた土地が広がり、冷涼で牧草の生育に適したデンマーク・オランダ・北海沿岸、アルプスの山岳地帯(移牧と結合)で発達した。デンマークは協同組合による酪農経営で知られ、オランダはポルダー(干拓地)での酪農・園芸農業が特色である。
南の地中海式農業も含め、「北=酪農、中央=混合農業、南=地中海式」という気候と対応した農業地域の三層構造がヨーロッパ地誌の基本骨格である。

ひっかけポイント
混合農業は耕種(穀物・飼料)+家畜飼育の組み合わせで、漁業や林業ではない。オリーブは地中海沿岸でアルプス以北では育たない。

選択肢の確認

①「フランスやドイツでは穀物栽培と家畜飼育を組み合わせた混合農業が、デンマークや北海沿岸では酪農が発達している」
正しい。
正解。フランス・ドイツの混合農業(穀物+家畜)と、デンマーク・北海沿岸の酪農という分布の対応が正しい。

②「アルプス以北では夏の乾燥を利用したオリーブ栽培が中心である」
誤り。
誤答理由: オリーブは夏に乾燥する地中海沿岸の作物で、アルプス以北の湿潤な気候では栽培の中心にならない。

③「デンマークでは砂糖きびのプランテーションが発達している」
誤り。
誤答理由: 砂糖きびは熱帯の作物で、冷涼なデンマークでは栽培できない。デンマークの特色は酪農である。

④「混合農業とは、漁業と林業を組み合わせた農業のことである」
誤り。
誤答理由: 混合農業は穀物・飼料作物の栽培と家畜飼育の組み合わせで、漁業と林業の組み合わせではない。

覚えるポイント

  • 混合農業=穀物・飼料+家畜、フランス・ドイツが代表
  • 酪農=デンマーク・北海沿岸・アルプス山岳部
  • 北から酪農・混合農業・地中海式の三層構造

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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