TK8-003|地理総合・地理探究 対策問題
地中海沿岸の農業の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
夏の乾燥に強いオリーブやブドウを栽培し、冬の降水を利用して小麦を栽培する
この問題のポイント
地中海式農業の内容を問う。夏乾燥・冬湿潤という気候(Cs)と作物の組み合わせの対応が判断の軸になる。
解説
地中海沿岸は、夏に亜熱帯高圧帯に覆われて乾燥し、冬に偏西風の影響で降水がある地中海性気候(Cs)である。この気候に適応した農業が地中海式農業である。
夏の乾燥には、耐乾性の樹木作物で対応する。オリーブ・ブドウ・オレンジ類・コルクガシなどで、根が深く葉が硬い硬葉樹が中心である。スペイン・イタリア・ギリシャはオリーブ生産の世界上位を占め、フランスやイタリアのワインはブドウ栽培と結びついた伝統産業である。
一方、雨の降る冬には、小麦などの穀物を栽培する。夏作ではなく冬作である点が特徴で、羊やヤギの移牧(季節的な移動放牧)も伝統的に行われてきた。
近年は、灌漑の整備により野菜や果実を都市へ出荷する園芸農業も発達している。気候区と農業形態を対応させる問題の最頻出パターンなので、「夏=樹木作物、冬=小麦」という組み合わせを確実に覚えたい。
ひっかけポイント
小麦を「夏に栽培」とする誤りに注意。夏は乾燥するため栽培できず、降水のある冬に栽培するのが地中海式農業の核心である。
選択肢の確認
①「寒冷な気候のため穀物栽培は行われず、トナカイの遊牧のみが行われる」
❌ 誤り。
誤答理由: トナカイの遊牧は北極海沿岸のツンドラ地帯の生業で、温帯の地中海沿岸とは無関係である。
②「夏の乾燥に強いオリーブやブドウを栽培し、冬の降水を利用して小麦を栽培する」
✅ 正しい。
正解。地中海式農業は夏の乾燥に強いオリーブ・ブドウなどの樹木作物と、冬の降水を利用した小麦栽培を組み合わせる。
③「夏の豊富な降水を利用して稲作を大規模に行う」
❌ 誤り。
誤答理由: 地中海沿岸の夏は亜熱帯高圧帯の影響で乾燥し、豊富な降水を前提とする稲作は成り立たない。
④「一年を通じて高温多雨なため、天然ゴムのプランテーションが発達する」
❌ 誤り。
誤答理由: 年中高温多雨で天然ゴム栽培が行われるのは熱帯(東南アジアなど)の説明である。
覚えるポイント
- 夏の乾燥にはオリーブ・ブドウなど耐乾性樹木作物
- 冬の降水で小麦を栽培(冬作)
- スペイン・イタリア・ギリシャがオリーブ生産上位
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。