TK4-025地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

地中海式農業についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

夏の乾燥に耐えるオリーブやブドウなどの樹木作物を栽培し、降水のある冬に小麦を栽培する

この問題のポイント

地中海性気候(Cs)の「夏乾燥・冬湿潤」に適応した作物の組合せを問う。気候と農業の対応関係の代表例。

解説

地中海式農業は、**地中海性気候(Cs)**の「夏に乾燥し、冬に降水がある」という特徴に適応した農業である。
組合せの基本は、

  • : 乾燥に強い樹木作物の栽培。オリーブ・ブドウ・柑橘類・コルクガシが代表で、深い根と厚い葉で乾燥に耐える
  • : 降水を利用した小麦などの栽培
  • 山地の斜面では羊・ヤギの飼育
    である。
    分布は地中海沿岸(イタリア・スペイン・ギリシャなど)のほか、同じCs気候のカリフォルニア・チリ中部・南アフリカ南西端・オーストラリア南南西部にも広がる。スペインのオリーブ、フランスやイタリアのワイン、カリフォルニアのオレンジなど、それぞれ世界的な産地となっている。
    近年は灌漑の普及により、野菜や果実を集約的に栽培する近代的な園芸農業への転換も進んでいる。

ひっかけポイント
「夏に雨を利用」は季節風地域の稲作の説明で、Csの降水の季節と逆。オリーブ・ブドウ=夏の乾燥対応、小麦=冬の降水利用という役割分担を正確に。

選択肢の確認

①「焼き払った森林の灰を肥料としていも類を栽培する農業である」
誤り。
誤答理由: 森林を焼いた灰でいも類を作るのは熱帯の焼畑農業であり、地中海式農業とは無関係である。

②「夏の乾燥に耐えるオリーブやブドウなどの樹木作物を栽培し、降水のある冬に小麦を栽培する」
正しい。
正解。地中海式農業は夏の乾燥に耐えるオリーブ・ブドウなどの樹木作物と、冬の降水を利用した小麦栽培を組み合わせた、Cs気候に適応した農業である。

③「夏の豊富な雨を利用して稲を栽培する農業である」
誤り。
誤答理由: 夏の豊富な雨で稲を作るのはモンスーンアジアの稲作で、夏に乾燥する地中海性気候とは降水の季節が逆である。

④「一年を通じた降水を生かして牧草を育て、乳牛を飼う農業である」
誤り。
誤答理由: 年間を通じた降水と牧草・乳牛は西岸海洋性気候下の酪農などの説明で、夏乾燥のCs気候への適応という核心が抜けている。

覚えるポイント

  • 夏はオリーブ・ブドウなど耐乾性の樹木作物
  • 冬の降水で小麦を栽培
  • 分布はCs気候地域(地中海沿岸・カリフォルニアなど)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK4-024TK4-026