TK4-024地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

酪農についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

冷涼な気候の地域や大都市の近くで乳牛を飼い、牛乳や乳製品を生産する集約的な農業である

この問題のポイント

酪農の立地条件(冷涼・消費地近接)と分布地域を問う。混合農業や遊牧との区別がカギ。

解説

酪農は、乳牛を飼育して牛乳・バター・チーズなどの乳製品を生産する集約的な商業的農業である。
立地には2つの型がある。

  • 冷涼で穀物栽培に不利な地域: 氷食を受けてやせた土地や冷涼な気候では穀作より牧草栽培が有利なため、酪農が発達した。北海・バルト海沿岸(デンマーク・オランダ)、スイスの山岳地帯、アメリカの五大湖周辺、ニュージーランド、日本の北海道が代表例
  • 大都市の近郊: 鮮度が重要な生乳を都市に供給する
    遠隔地の酪農地帯では、保存のきくバター・チーズに加工して出荷する。デンマークは協同組合による酪農経営で知られ、ニュージーランドは乳製品の世界的な輸出国である。スイスなどの山岳地帯では、夏は高地の牧場、冬は谷底の本村と、季節で家畜を垂直に移動させる移牧もみられる。

ひっかけポイント
酪農=定住・集約的・商業的で、移動する遊牧とは別物。氷食でやせた土地・冷涼気候という「不利を生かす」立地の論理が問われる。

選択肢の確認

①「熱帯地域で輸出向けの嗜好作物を大規模に栽培する農業である」
誤り。
誤答理由: 熱帯の輸出向け嗜好作物の大規模栽培はプランテーション農業の説明である。

②「穀物栽培に最も適した肥沃な土地で優先的に行われる農業である」
誤り。
誤答理由: 酪農はむしろ冷涼・やせ地など穀物栽培に不利な土地で発達した。穀作最適地優先という説明は立地の論理と逆である。

③「冷涼な気候の地域や大都市の近くで乳牛を飼い、牛乳や乳製品を生産する集約的な農業である」
正しい。
正解。酪農は冷涼で穀作に不利な北海沿岸・五大湖周辺・北海道や大都市近郊で乳牛を飼い、牛乳・乳製品を生産する集約的な商業的農業である。

④「乾燥地域で水と草を求めて移動しながら家畜を飼う農業である」
誤り。
誤答理由: 移動しながらの家畜飼育は遊牧であり、定住して集約的に乳牛を飼う酪農とは異なる。

覚えるポイント

  • 乳牛を飼い牛乳・乳製品を生産する集約的農業
  • 冷涼な北海沿岸・五大湖周辺・北海道などに分布
  • 都市近郊は生乳、遠隔地はバター・チーズ中心

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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