TK-A3-02地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

地中海式農業についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

夏の乾燥に耐えるオリーブやブドウなどの樹木作物の栽培と、降水のある冬の小麦栽培を組み合わせた農業である

この問題のポイント

地中海式農業と地中海性気候(Cs)の対応を問う。「夏乾燥→耐乾性の樹木作物」「冬降水→小麦」という気候と作物の組合せがわかれば解ける。

解説

地中海式農業は、地中海性気候(Cs)の「夏に乾燥し、冬に降水がある」という特徴に適応した農業である。
は亜熱帯高圧帯に覆われて乾燥するため、普通の穀物栽培には向かない。そこで、深く根を張り乾燥に耐える
樹木作物
、すなわちオリーブ・ブドウ・柑橘類・コルクガシなどが栽培される。イタリアやスペインのオリーブ、フランスのワイン用ブドウは世界的に有名である。
は偏西風がもたらす降水を利用して、小麦などの穀物が栽培される。また、夏の乾燥した山地を利用して羊やヤギを飼い、季節によって放牧地を移動する移牧もみられる。
この農業は地中海沿岸だけでなく、同じCs気候のカリフォルニア、チリ中部、南アフリカ南西部、オーストラリア南西部・南部でも行われ、これらの地域はいずれもワインや果実の産地となっている。気候区と農業形態が世界で対応する好例である。

ひっかけポイント
「夏に小麦・冬に樹木作物」という季節の逆転が定番の誤り。Csの降水は冬にあるから穀物は冬作である。酪農は冷涼湿潤な北西ヨーロッパなどの農業で、地中海式とは別形態。

選択肢の確認

①「乳牛の飼育と飼料作物の栽培を組み合わせた酪農が中心で、樹木作物はほとんど栽培されない」
誤り。
誤答理由: 酪農は冷涼湿潤な北西ヨーロッパなどで発達した農業であり、樹木作物を特色とする地中海式農業とは別の形態である。

②「夏の乾燥に耐えるオリーブやブドウなどの樹木作物の栽培と、降水のある冬の小麦栽培を組み合わせた農業である」
正しい。
正解。地中海式農業は夏の乾燥に耐えるオリーブ・ブドウなどの樹木作物と、冬の降水を利用した小麦栽培を組み合わせる。Cs気候への適応である。

③「夏の豊富な降水を利用して、夏に小麦を栽培し冬に樹木作物を育てる農業である」
誤り。
誤答理由: 季節の対応が逆である。乾燥する夏に耐乾性の樹木作物、降水のある冬に小麦を栽培する。

④「年間を通じた多雨を利用した稲作が中心の農業である」
誤り。
誤答理由: 地中海性気候は夏に乾燥するため年中多雨の稲作は成立しない。稲作はモンスーンアジアの農業である。

覚えるポイント

  • 夏乾燥→オリーブ・ブドウなど耐乾性の樹木作物
  • 冬降水→小麦栽培。山地では移牧もみられる
  • カリフォルニア・チリ中部などCs地域に共通して分布

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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