TK-A4-01地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

工業の立地についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

セメント工業のように製造の過程で原料の重量が大きく減る工業は原料産地に、ビール工業のように製品の輸送費がかさむ工業は消費地の近くに立地しやすい

この問題のポイント

輸送費に注目した工業立地の考え方(ウェーバーの工業立地論の基礎)を問う。「重量が減る→原料指向」「重くなる・かさばる→市場指向」の対応で解ける。

解説

工業は、原料費・輸送費・労働費などの生産費が最小になる場所に立地しやすい。ウェーバーは特に輸送費に注目して立地を説明した。
原料指向型は、製造の過程で原料の重量が製品より大きく減る工業である。重い原料を遠くまで運ぶのは無駄なので、原料産地に立地する。石灰石からつくるセメント工業、かつての鉄鋼業(炭田・鉄山立地)が代表である。
市場指向型は、製品の方が重くなる、またはかさばる・鮮度が重要な工業である。どこでも得られる水を主原料とし瓶詰めで重くなるビール・清涼飲料工業や、鮮度が命の印刷業などは、大消費地(市場)の近くに立地する。
このほか、安い労働力を求める労働力指向型(繊維・電気機械の組立て)、輸入原料に依存して臨海部に立地する臨海指向型(日本の鉄鋼・石油化学)、軽量高価な製品を航空機や高速道路で運ぶIC工業の空港・高速道路沿い立地などの類型がある。

ひっかけポイント
セメント=原料指向、ビール=市場指向の対応の入れ替えが最頻出。判断基準は「重量が減るか増えるか」という輸送費の損得である。

選択肢の確認

①「工業の立地に輸送費は影響せず、すべての工業は労働力の豊富な場所にのみ立地する」
誤り。
誤答理由: ウェーバーの立地論が示すように輸送費は立地の主要な要因であり、労働力だけで決まるという説明は誤りである。

②「セメント工業のように製造の過程で原料の重量が大きく減る工業は原料産地に、ビール工業のように製品の輸送費がかさむ工業は消費地の近くに立地しやすい」
正しい。
正解。原料の重量が大きく減るセメント工業は原料産地指向、水を主原料とし製品の輸送費がかさむビール工業は市場(消費地)指向の代表例である。

③「セメント工業は原料の重量減損が大きいため、大都市の中心部に立地しやすい」
誤り。
誤答理由: セメント工業は石灰石の産地に立地する原料指向型の代表である。大都市中心部への立地は市場指向型の説明である。

④「ビール工業は製品よりも原料の輸送費が大きいため、原料産地に立地しやすい」
誤り。
誤答理由: ビールはどこでも得られる水が主原料で、瓶詰め製品の輸送費が大きいため消費地に立地する。原料産地指向ではない。

覚えるポイント

  • 原料指向型=重量減損が大きい(セメント・かつての鉄鋼)
  • 市場指向型=製品が重い・鮮度重視(ビール・印刷)
  • 日本の鉄鋼・石油化学は輸入原料に依存し臨海指向

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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