TK-B1-01|地理総合・地理探究 対策問題
世界のエネルギー資源についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
原油の埋蔵はペルシャ湾岸など特定の地域に偏っており、主要産油国はOPEC(石油輸出国機構)を結成して価格や生産量への影響力を強めてきた
この問題のポイント
エネルギー資源の偏在性を問う。「原油=ペルシャ湾岸に偏在・OPEC」「石炭=古期造山帯」「日本=輸入依存」という基本の対応で解ける。
解説
エネルギー資源の最大の特徴は、分布の偏在性である。
原油は、新期造山帯周辺の背斜構造などに埋蔵され、西アジアのペルシャ湾岸(サウジアラビアなど)に世界の埋蔵量の多くが集中する。ほかにロシア、アメリカ、ベネズエラなどが主要な産出国である。産油国は1960年にOPEC(石油輸出国機構)を結成し、それまで国際石油資本が握っていた価格決定への影響力を取り戻した。1973年の石油危機はその力を世界に示した出来事である。
石炭は古期造山帯(アパラチア・ウラルなど)に多く、原油に比べれば分布の偏りは小さい。生産・消費とも中国が世界最大である。
日本は原油のほぼ全量を輸入し(大部分が西アジアから)、石炭・天然ガスも輸入に依存する。エネルギー自給率は主要国の中で著しく低く、電源構成は火力発電が約7割を占める。資源の安定確保と再生可能エネルギーの拡大が課題となっている。
ひっかけポイント
「資源は均等に分布」という選択肢は偏在性という本質に反する。石炭=古期造山帯、石油=新期造山帯周辺という大地形との対応の入れ替えにも注意。
選択肢の確認
①「原油は世界のあらゆる地域にほぼ均等に埋蔵されており、資源の偏在は問題となっていない」
❌ 誤り。
誤答理由: エネルギー資源の最大の特徴は分布の偏在性であり、均等に分布しているという説明はその本質に反する。
②「石炭は主に新期造山帯で産出され、古期造山帯からはほとんど産出されない」
❌ 誤り。
誤答理由: 石炭は古期造山帯(アパラチア・ウラルなど)に多く産出する。新期のみという対応は大地形と資源の関係が逆である。
③「日本はエネルギー資源の大部分を国内で自給しており、輸入への依存度は低い」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本は原油のほぼ全量をはじめエネルギー資源の大部分を輸入に依存しており、自給率は主要国の中で著しく低い。
④「原油の埋蔵はペルシャ湾岸など特定の地域に偏っており、主要産油国はOPEC(石油輸出国機構)を結成して価格や生産量への影響力を強めてきた」
✅ 正しい。
正解。原油はペルシャ湾岸などに埋蔵が偏在し、産油国は1960年にOPECを結成して価格・生産量への影響力を強めてきた。
覚えるポイント
- 原油はペルシャ湾岸に偏在、OPECが価格・生産に影響力
- 石炭は古期造山帯に多く、中国が最大の生産・消費国
- 日本はエネルギーの大部分を輸入、火力発電が約7割
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。