TK4-001|地理総合・地理探究 対策問題
1960年代に起こったエネルギー革命についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
エネルギー消費の中心が石炭から、採掘や輸送に便利で発熱量の大きい石油へと移った
この問題のポイント
エネルギー革命の内容(石炭から石油への転換)と、その背景・影響を問う基本問題。
解説
エネルギー革命とは、1960年代を中心に、世界のエネルギー消費の主役が石炭から石油へと急速に転換したことをいう。
背景には、
- 中東などで大油田の開発が進み、石油が安価に大量供給されるようになったこと
- 石油は液体で輸送・貯蔵がしやすく、発熱量が大きいこと
- 自動車の普及や石油化学工業の発展で需要が拡大したこと
がある。
この転換により、産炭地に立地していた工業は衰え、日本や欧州の炭鉱は次々と閉山した。日本の筑豊や北海道の産炭地の衰退はその典型である。
一方、石油への依存は1973年の石油危機で供給不安という弱点を露呈し、以後は原子力・天然ガスの利用や省エネルギーなどエネルギー源の多様化が進められた。エネルギーの主役交代が産業立地や地域の盛衰を左右することを示す重要事例である。
ひっかけポイント
転換の方向(石炭→石油)の逆転が定番の誤り。エネルギー革命と石油危機(石油依存の見直し)は因果の流れで区別して覚える。
選択肢の確認
①「エネルギー消費の中心が石油から石炭へと移った」
❌ 誤り。
誤答理由: 転換の方向が逆である。エネルギー革命は石炭から石油への交代を指し、産炭地の衰退を招いた。
②「薪や木炭が石炭に代わって主要なエネルギー源となった」
❌ 誤り。
誤答理由: 薪炭から石炭への転換は産業革命期の変化であり、1960年代のエネルギー革命とは時代が異なる。
③「原子力がすべての化石燃料を置き換えて主力エネルギーとなった」
❌ 誤り。
誤答理由: 原子力の利用は拡大したが化石燃料を置き換えて主力となった事実はなく、エネルギー革命の内容でもない。
④「エネルギー消費の中心が石炭から、採掘や輸送に便利で発熱量の大きい石油へと移った」
✅ 正しい。
正解。1960年代、中東の大油田開発による安価な石油の大量供給と、液体燃料としての利便性を背景に、エネルギーの主役は石炭から石油へ転換した。
覚えるポイント
- 1960年代に石炭から石油へ主役が交代
- 背景は中東の大油田開発と石油の利便性
- 産炭地の衰退と石油化学工業の発展をもたらした
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。