TK4-037|地理総合・地理探究 対策問題
緑の革命についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
高収量品種の導入と灌漑・化学肥料の普及により、アジアなどで穀物の生産量が飛躍的に増加した
この問題のポイント
緑の革命の内容(高収量品種+近代的投入財)と、その成果および格差拡大という影の面を問う。
解説
緑の革命とは、1960年代以降、発展途上国の食料不足を解決するため、米や小麦の高収量品種を開発・導入し、灌漑設備・化学肥料・農薬とセットで普及させた農業技術革新をいう。
フィリピンの国際稲研究所で開発された米の高収量品種などにより、インドをはじめアジア各国の穀物生産は飛躍的に増加し、多くの国が食料自給を達成、あるいは飢餓を回避した。
一方で影の面もある。
- 高収量品種は肥料・農薬・水を大量に要するため、資金のある農家ほど恩恵を受け、貧しい農家との経済格差が拡大した
- 灌漑への依存が地下水の枯渇や土壌の塩害を招いた地域がある
- 化学肥料・農薬による環境負荷
つまり緑の革命は「増産の成功」と「格差・環境の課題」の両面で評価される。近年は持続可能性を重視した品種改良や農法の改善が続けられている。
ひっかけポイント
緑の革命=近代的投入財による増産であり、有機農業や環境保護運動と取り違えさせる選択肢が定番。「格差が解消」は事実と逆である。
選択肢の確認
①「熱帯林を農地に転換して環境を保護する運動のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: 名称から環境保護運動と誤解されやすいが、内容は穀物増産のための農業技術革新である。
②「その恩恵はすべての農家に均等に行き渡り、農村内の経済格差は解消された」
❌ 誤り。
誤答理由: 高収量品種は資金力のある農家ほど導入でき、農村内の経済格差はむしろ拡大した。
③「高収量品種の導入と灌漑・化学肥料の普及により、アジアなどで穀物の生産量が飛躍的に増加した」
✅ 正しい。
正解。緑の革命は高収量品種を灌漑・化学肥料・農薬とセットで普及させた技術革新で、インドなどアジアの穀物生産を飛躍的に増やした。
④「農薬や化学肥料を全く使わない有機農業への転換運動のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: 緑の革命は化学肥料・農薬を積極的に投入する近代化であり、それらを使わない有機農業への転換とは正反対である。
覚えるポイント
- 高収量品種+灌漑・化学肥料・農薬で穀物を増産
- アジアの食料不足の緩和に大きく貢献
- 農家間の格差拡大や塩害などの課題も生んだ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。