TK4-006地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

シェール革命についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

採掘技術の進歩で頁岩層の石油・天然ガスの生産が可能になり、アメリカが世界最大級の産油・産ガス国となった

この問題のポイント

シェール革命の内容(技術革新による非在来型資源の開発)と、主役がアメリカである点を問う。

解説

シェール革命とは、2000年代後半以降のアメリカで、頁岩(シェール)層に含まれる石油・天然ガスを取り出す技術が実用化され、生産が急拡大したことをいう。
頁岩層の資源は存在が知られながら採算がとれない非在来型資源だったが、水平掘削と、高圧の水で岩盤に亀裂を入れる水圧破砕法の組合せで商業生産が可能になった。
その影響は大きい。

  • アメリカは世界最大級の産油国・産ガス国となり、エネルギーの輸入国から輸出国へ転じた
  • 世界の原油価格の下落圧力となり、OPEC産油国の影響力に変化が生じた
  • アメリカのLNG輸出が拡大し、ガス市場の構図が変わった
    一方で、水圧破砕による地下水の汚染や誘発地震への懸念など環境問題も指摘されている。資源の埋蔵量や勢力図が技術の進歩によって塗り替えられることを示す代表例である。

ひっかけポイント
主役は中東でもロシアでもなくアメリカ。メタンハイドレートは日本近海などで研究段階の別資源であり、混同させる選択肢に注意。

選択肢の確認

①「シェールガスの開発により、ロシアが世界の天然ガス輸出を独占するようになった」
誤り。
誤答理由: シェール革命の主役はアメリカであり、むしろアメリカのLNG輸出拡大でロシアの影響力は相対的に低下した。

②「深海底のメタンハイドレートの商業生産が世界中で始まったことを指す」
誤り。
誤答理由: メタンハイドレートは日本近海などで研究が続く未商業化の資源であり、シェール革命とは別の話である。

③「採掘技術の進歩で頁岩層の石油・天然ガスの生産が可能になり、アメリカが世界最大級の産油・産ガス国となった」
正しい。
正解。水平掘削と水圧破砕法の実用化で頁岩層の石油・ガス生産が採算に乗り、アメリカは世界最大級の産油・産ガス国となって輸出国に転じた。

④「中東諸国が新たな油田を発見し、石油の埋蔵量が倍増したことを指す」
誤り。
誤答理由: シェール革命は中東の新油田発見ではなく、アメリカでの採掘技術の革新による非在来型資源の開発を指す。

覚えるポイント

  • 頁岩層の非在来型資源を水平掘削・水圧破砕で開発
  • アメリカが最大級の産油・産ガス国に浮上
  • 環境負荷(地下水汚染など)への懸念もある

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK4-005TK4-007